きみといっしょに。〜死別。旦那が突然死にました〜

突然天国に行ってしまった旦那のまーくん、そして残された子供達と私の物語。

段階

死別における『喪失の5段階』1、否定(事実を認めたくない)2、怒り(なんでよ!と怒る)3、取引(もし…だったらと考える)4、抑うつ(ただ辛い)5、受容(受け入れる)こう言われています。かかる年月も人それぞれだしどの段階が長いかも人それぞれでしょう。でもな ...

死別における
『喪失の5段階』

1、否定(事実を認めたくない)
2、怒り(なんでよ!と怒る)
3、取引(もし…だったらと考える)
4、抑うつ(ただ辛い)
5、受容(受け入れる)

こう言われています。
かかる年月も人それぞれだし
どの段階が長いかも人それぞれでしょう。

でも
なんとなく1〜4を揺らぎながら
行きつ戻りつして
受容していくのだと思います。





しーちゃんは度々会話に『お父さん』を出します。
それも幽霊のお父さん。

見えているとかそういうことではなく
『見えないお父さん』と
一緒に生きているのです。

それもごく自然に。

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私が少し家を離れている時に
自分でトイレをしていたら
勝手にトイレのドアが開いたと。

お父さんが開けたんだよと。

けど
お父さんは透明だから 
ドアを開けなくても通れるの。



そうかそうかと聞いている私に



「お母さんの中にもお父さんが入るんだよ 

悲しいとか痛いとかを
全部捨ててくれるの」
 
そう言いました。

本当に突然。

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苦しみを捨ててくれる…
私もそんな気がします。

ま、悲しみも痛みも
もたらしたのはまーくんなんだけど!な!



でも
きっとこれからは
守ってくれる

必要のないものは
捨ててくれるのだと
スッと心に入りました。

そんなことできる旦那いる?
助言じゃなくて直接的な働きかけだよ?
最高やね。

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そして最後に

「便利だね!」と一言。


…便利。笑




いつか
泣かずに受け止められるようになる。
温かい気持ちで 。

そう思って来ました。
そして少しづつなって来たと思う。


子供達の「お父さん」発言に
逐一涙を貯めていたあの頃から考えると

とても穏やかに向き合えている自分がいます。




姿の見えない
声も聞こえない
それでも
絶対的に我が家にある「まーくん」という存在。


そうなってしまった家族の形に
涙を流さなくなってきた。

無理矢理納得するんじゃなく
慣れもあってだと思うけど
4年近くこの形で過ごしてきて

これが当たり前になった。




まーくんのいない生活が当たり前
まーくんと生きられないのが私の人生

涙はまだ出るけども


それを
しっかり
受け止め始めているのだと思います。 


『納得せざるを得ない』ではなく
『受け止められる』ように。




涙の出なくなる日を
薄情だと思っていたけども


決してそうじゃない。


悲しさも寂しさも無くなりはしない。


けど
その想いをちゃんと心に溶かして
その上で
反発することも、目を伏せることもなく
受け入れて生きる。


それが
『受容』なのだと思います。


死別感情の最終段階。



その方向に向き始めたのだと
感じるようになりました。 




その段階に自分が至った時
一体どういう感情で
まーくんに対して何を思うのだろうと
不安だったけど

受け入れようとしている自分がいて
まーくんがふと心に浮かんで


そのまーくんは
少し離れたところから
私のことを微笑んで見ていました。


心配で不安で
すぐ隣にいるような感覚とは違う。

「それでいい。大丈夫。」
そう言われている気がした。



あくまで自分の想像だけど
私は自分の感覚を信じまくっているし
まーくんのことは誰よりも知っているし

そう言っているのだと思います。







大丈夫。
それでいいんだよ。


頑張ったね。



そう言っているんだと思います。

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受け入れるから。

私は
まーくんの全てのことを受け入れて生きるから。



その上で
笑って生きていくよ。



いつか
まだ流れる涙が
本当に温かいものになるように




↓笑って楽しく生きていけ。そうまーくんは思ってるから



▼▼▼本日のPick up▼▼▼

なし



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●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら


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