きみといっしょに。〜死別。旦那が突然死にました〜

突然天国に行ってしまった旦那のまーくん、そして残された子供達と私の物語。

最後

私が『今』を大事にして『今』でしかないと思っている理由。 それはまーくんは突然死だったから。それも、けんか別れだったから。明日が来ることを疑いもせず仲直りする予定の週末を待ち未来は当然の如くあるものだと思っていたから。 本屋さんで見つけた『最後だとわかっ ...

私が
『今』を大事にして
『今』でしかないと思っている理由。 



それは
まーくんは突然死だったから。
それも、けんか別れだったから。


明日が来ることを疑いもせず
仲直りする予定の週末を待ち
未来は当然の如くあるものだと思っていたから。 


20210801_1



本屋さんで見つけた
『最後だとわかっていたなら』という詩。 







もし今日が最後だとわかっていたら…




もしこの瞬間が最後だとわかっていたら… 








私はまーくんとの最後のやりとりを
LINEにはしなかった。
『反省している』と来たメッセージに
折り返し電話をかけて声を聞いたに違いない。
子供達の声を聞かせたに違いない。



実家に帰る時
窓の向こうにまーくんの存在を感じた時
そのまま出発することはせず
「もぉ!反省してよね!」と
声をかけたでしょう



実家に帰る前
家で子供達と遊んでいる姿に
目を向け思いがけず笑っちゃって
一緒に遊んだはず



喧嘩の原因の自分の発言を悪いと思って
私のことを気にしているのに気づいていたから
何かを奢らせて
二人の時を持てばよかった



ずっと頑張っていた仕事の成果が
初めて見れる映画を
誘われたのに断らず
一緒に見ればよかった



日本で一番きれいだと言っていた花火を
手を繋いで見たらよかった



暴言を吐いた時に
頭を思いっきりひっ叩いて
「なんて言い方をするんだ!」と
その場で怒ればよかった







その瞬間瞬間に逃げずに
精一杯向き合えばよかった
 






私の想いも
まーくんの想いも

伝え合うこともなく終わってしまった。


数日後の仲直りの週末は来なかった。





来るはずだった明日は永遠に来なくて
一瞬でまーくんはこの世界からいなくなってしまった。

「ちょっと待って」と言う間もなく。

たった一言を伝える時間もなく。 





だから
あなたに会うのは最後かもしれない。
話をするのは最後かもしれない。
そう思うようになった。

突然いなくなってしまうかもしれないから。




まーくんに『すれば良かった』と思うことを
私は後悔として持ってはいません。

出来たら良かったとは思うけど
その悔やみは
まーくんと出来なかったことを責めるものではなく
これから 向き合うもののためだと思っています。


これからのために
必要な悔やみなのだと思っています。

2度と同じことをしないための。





人は言います。

「そんなに怒りを引っ張ることなかった」
「ひどい」
「気づかなかったのか」

そんなこと
私が誰よりも何万回と思ってる。
後悔することなんてクソほどある。

それを
私よりも想いのない人たちが責める。

それを責めてどうするのでしょう。 

20210801_2


ああすれば良かった
こうすれば良かった



それだけを見てどうするのでしょう。 
過去だけを責めてどうするのでしょう。



大切なのは 
あるかもわからない『未来』ではなく
覆ることのない『過去』でもなく

『今』。最後かもしれない この瞬間。



誰かに伝えたかったことはないか。
抱きしめれば良かったものはないか。

未来に後悔しないために。




今日が最後だとしたら
あなたに会うのが最後だとしたら 


どう向き合おう。

何を伝え
どんな時間を過ごそう。


そう考えると『今』を大切に出来て
『今』が大切にできると
今を積み重ねたどの時間も大切にできる。



まーくんとの時間が最後だとわかっていたら
私は違う向き合い方をしただろうし

誰との時間も最後だとわかっているから
精一杯向き合える。 




これが
最後かもしれない

最後だったのに


どうしてしなかったのか




もう二度と
思うことのないように

今を
最善だと言える状態でいたい。

その選択を「後悔しない」と
胸を張って選びたい。
 



詩の一文です。

ーーーーーーーーーーーーー

最後だとわかっていたら
一言だけでもいい…
「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

ーーーーーーーーーーーーー



最後だとわかっていたら…


本当に大切なものが浮かび上がってくる。


それを抱きしめよう
精一杯。



明日は来ないかもしれないから
この瞬間が最後かもしれないから




▼▼▼本日のPick up▼▼▼

最後だとわかっていたなら
(本)

わかっていたなら…
きっと違う終わり方があったんだと思う
▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲




**************** 
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****************  

●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら


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まーくんは死んでしまいました。とても悲しい出来事です。でも私には残してくれたものが沢山あります。家のローンがなくなったのもその一つ。生きてたらもちろん良かったのですが生きてたらローン地獄です。でも、義父母様は息子が死んだだけ代わりに何かを得たものなんて一 ...


まーくんは死んでしまいました。

とても悲しい出来事です。
でも私には残してくれたものが沢山あります。
家のローンがなくなったのもその一つ。
生きてたらもちろん良かったのですが
生きてたらローン地獄です。


でも、義父母様は息子が死んだだけ
代わりに何かを得たものなんて一つもありません。
ただただ、子供が死んだだけ。悲しいだけ。

何かできることはないか考えました。
良かったとまではいかないまでも、少し手助けになることができないか。



義父母様は決して裕福ではありません。
そんな両親もまーくんは気にしていました。
仕送りしたいと言ったり、買い物に連れて行ったり。
仕送りには反対していたわけではないですが、なんせローン地獄。
先が見えない内にこちらの家計から仕送ることは困難です。
やるならまーくんのポケットマネーからやっておくれ。と言っていました。
だから、まーくんも渋っていました。(おい!自分の金は嫌なのか!)



だから、まーくんのポケットマネーをあげることを決めました。
まーくんの口座の、まーくんが好きに使っていいお金。
私が尻を叩いて積立させておいたお金。
割といい額。数十万じゃききません。



全部あげました。

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まーくんがいなくなって、私たちの暮らしも決して前のようにはいきません。
でも、何とかなる。
まーくんのお金だから、まーくんの好きなように使って欲しい。
きっとまーくんも喜んでくれる。
元から無かったものだと割り切って、全て渡しました。


仕送りをしたがっていたこと、義父母様を気にかけていたこと
きっと喜んでいるからもらってほしい。
そう話して。


義母様は泣いておられました。
要らない。要らない。と。
貧乏だと思われていたのね。と。笑
私が、「まーくんの気持ちだから貰ってあげて。要らないなら後で寄付でもなんでもして」
と渡すと、泣いて受け取られました。
「半分は私ちゃんにあげる。けーくんとしーちゃんにそれぞれ貯めてあげて。」
と、半分抜いてくれと言われましたが
そう思うなら、義母様から口座に入れてあげてくれ。と言って全額渡しました。

封筒には、私が書いたまーくんのイラストと「ありがとう。」という言葉を添えて…

20171208_2


こんなことしかできないけど
少し潤った懐で、美味しいものを食べて、好きなとこに旅行にでも行って欲しい。
まーくんが死んでしまったからこそ、楽しい経験をたくさんしてほしい。

「ありがとう」って、きっと言っているから。




まーくん、
まーくんの気持ち渡したよ。褒めてくれるよね。
がめつい私がまーくんのお金を手放したよ。
ちゃんとやったから。親孝行できたからね。
20171208_3



ま、死んだことは最高の親不孝ですけどね。


後日、けーくんとしーちゃんの通帳をみると、振り込まれていました。
言っていた額よりも大分少なくなって。笑。
ちょっと残念って思いましたが(思ったんかい!)
豊かな老後を過ごして欲しいと願っています。


↓代わりに親孝行した義両親。本当にとっても仲良しです。

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