仮想現実
ゴーグルをつけて360度、仮想現実の世界へ入ることができるというものです。
いわゆるゲームと位置付けてよいのかしら。
「様々な要素で作られた現実のような世界」に「ユーザー自身が飛び込む」ものです。
まるでその世界の中にいる様な感覚。
あるVRの仕事に、まーくんが関わっていて
仕事仲間から「見にきませんか?」という誘いも受けて、行ってきました。
この時はまだ義父母様がいた時。
義父母様と姪ちゃんと一緒に行きました。
まーくんの仕事を見るのは、本当に本当の最後だよ。と伝えて。
まだ完成してないコンクリートの事務所の中に、そのVRの機器は設置されていて
殺風景な事務所内も含め近未来を感じました。
機器の調整に少し時間を要するとのことで
事務所の窓際の席に座って待ちます。
こうやって、まーくんの仕事を見に来るのも最後。
関わった人から招待されて、何かイベントに行くのも最後。
静かな空気が流れる事務所で、言葉少なく時を待ちます。
肝心のVE体験は…
めっちゃ面白かったーーー!
ゴーグルと手と足に器具を付けて体験するのですが
体験した内容は『恐竜世界』
鑑賞したり、逃げたり、美しい景色を見たり。
そんな世界を体感しました。
恐竜初めて見たーー!
仮想現実なんで、本当に起こっているわけではなく
視覚情報から、動いたり、落ちたりをあたかも実体験した様に感じます。
義母様は、本当は落ちるはずのないとこなのに
怖くてしゃがみこんでいました。
この恐竜世界の体験の最後は
隕石が降り注ぐ空を見上げることで終わります。
なんて壮大な美しい風景。
まーくんと見たかった。
まぁ、もれなくそう思いますよね。
「すごかったね!すごかったねー!」と言って
カフェで小一時間議論したかった。
今、議論できる相手は義父母様(&姪ちゃん)
「…すごかった!!」とそれ以上の言葉は出てこない義父母様です。
議論どころか、帰省した際にご近所の友達に伝えられるかも怪しいところです。
「恐竜を見た!」なんて言おうものなら「義父母様ったらボケが始まった」となるでしょう。
難しいですけどねVRの説明。
私も連れて行く時、義父母様にちゃんと説明できなかった。(理解もされなかった。)
このVR体験を通して
仮想現実なら、近い将来、死人に会える様になるのでは!?
と思いました。
あたかもそこに居るかの様に。
もちろん肉体はないですし、正確には人工知能(コンピューター)なのでしょうけど
もっともっと進んで、本人の意識に近いところまでの会話ができる様になれば
バーチャルな世界でも、ゴーグルの向こうにまーくんがいて
やりとりができる様になるのではないだろうか。
まるで現実なのではと思えるレベルで。
本当の現実にはいないのだから、虚しいかもしれない。
でも
二度と会えない人と、二度と会えないのだから
バーチャルの世界でも会いたいと思う人はいると思う。それも大勢。
遠くない未来、本当にそういうことができるのではないだろうか。
そう思ったVR体験でした。
にしても、まーくんの最後の仕事は
どうしてこうも心を揺さぶられる案件なのでしょう。
考えさせられるというか、
なんかどっかの、下品なイベントとか、どこにあるか分からない小さな仕事とか…
そんなものではなかった。
だからこそ、胸を締め付けられて、こんなにすごいことをしていた人なんだと
より悲しみがこみ上げる。
もう、彼の仕事は見ることができないのだと。
最後だからこそ、素敵な仕事に関われて良かったんだね。
良かったね。まーくん。
このVRの仕事には立ち上げから関わっていて
訃報を受けた仲間たちから、クレジットに名前を残したいと言っていただき
クレジットの最後に “ in memory of まーくん(1975 ~ 2017) ” と入っています。
まーくんの魂がそこにも残っています。
見る人はクレジットなんかみないだろうけど、そこに確かにいたのだと刻まれています。
「楽しみだね」「楽しかった!」と体験した人が思えることが
まーくんが何より望んでいたことです。
多くの方にそう思ってもらえることを願います。
それにしても
本当に子供置いてきてよかった〜。
お父さんの最後の仕事だからと、連れて行くことも考えましたが
何にも体験できなくなるとこでした。ナイス判断!
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癒された曲や、手続きの話など
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文字多めで難しい話もありますがイラストも描いています。
わかりやすく説明している。つ・も・り。
よろしかったらのぞいて見てください。