まーくんの兄が東京に用事があり
ウチに一泊しました。
ついでに従兄弟のHくん一家も。
ついでに姪ちゃんも。(この兄の娘)


宴の好きなこの親族達は(というか酒が好きな…?)
要所要所で集まって食事を一緒に食べます。(というより宴会…?)
田舎に帰省した時も、誰かが田舎から出てくる時も
集まれる人だけ集まって、たくさん話をして笑って。
その中心にいつもまーくんはいました。
ちょっと毒づいて笑いをとって、皆んなからとても愛されてたまーくん。


私が途中風呂に入るために退席して
風呂からあがって体を拭いている時
ドアの向こうから聞こえてくる会話の中に、まーくんの声は聞こえず
いつもなら甲高い笑い声が聞こえて楽しそうに酒を酌み交わしていたのに
もう、彼だけいないその扉の向こうの世界に、とてもやりきれない気持ちになりました。

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「考えないようにしている。いなくなったなんて受け入れられない」と泣くHくん。
「家にまーくんの祭壇を作って酒を酌み交わしている」と言っていたお兄ちゃん。


みんながみんな、まーくんに対しての思い出や想いがあって
どうしてもやりきれなくて、悲しくて、受け止めたくなくて
悲しんでいる姿を見ると、どうしたら心を軽く出来るだろう。
どう言ってあげたら救われるだろうと考えてしまう。
でも感じ方は人それぞれで、同じ言葉でも人によって受け取り方は変わる。
ましてや、人の死に対しての救いの言葉なんて、そうそう出てくるものじゃない。
各々が各々で戦って行くしかないのかもしれない。


「せせらぎちゃんが一番辛いのに…」
と、ちゃんと分かってくれている。
毎日一緒にいた愛する人が、突然目の前からいなくなる辛さ。
受け入れたくなくても、帰ってこない家にいたら嫌でも毎日思い知らされる。
あったはずの明日からを一瞬で全部失って、この世界の誰よりも辛いと断言できる。
毎日毎日悶え苦しんで、でも笑顔で子供に接しなければと思って。
そんなスパルタな状況にいるからこそ
もしかしたら誰よりも早く前を向いているのかもしれない。
悲しみにくれている事は出来ない。生活は待ってくれない。

だから、一番辛い私が彼らの心を軽くしてあげられるかもしれないし
でも、辛すぎて考えすぎて、一周回っちゃって別の次元に行ってしまった私の言葉は
彼らには届かないかもしれない。

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まーくんだったら何て声をかけるだろう。
頭が良くて、人の気持ちを汲んで話ができるまーくん。(私以外には)
違う視点で気づかせてくれるかもしれないし、笑いに変えるかもしれない。
あなたなら、何て言うだろう。


まーくんは誰よりも話を聞いてくれていた。
伴侶として結婚相手としては「ちょっとな」と言っていた女友達も(ひどい。笑)
「こんなに話を聞いてくれる男の人はいない」という評価には大きく頷く。
誰しもがまーくんと話したい。こんなに話してて楽しい人はいない。

まーくんの友人の1人が死後間も無くウチに来た時に
「なんでもかんでも何かある度にまーくんに話をしていた。」
「まーくん死んだらしいですよ!って、まーくんに連絡しそうになりました。笑」
と話していました。
私もまーくんの死んだ話がしたい。

まーくんと、まーくんが死んだことによって起こった出来事を話したい!
とみんなが悶えています。

叶わない願い。

生きてても叶わないし(死後のエピソードは生まれない)
死んでも叶わない(死んだら話せない)



まーくん。
話したいよ。

辛いことがあったんだよ。
慰めてよ。


元気になりたい。

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