けーくんは療育に通っています。
何か診断が下された訳ではないのですが
ざっくり集団行動における発達の遅れですかね。
言葉が出るのが遅かったけーくんは(2歳半で単語一つ)
療育センターの人が見にくる時に限って問題行動をして
(汚れた服の上から服を着ようとしたり)
あれよあれよと療育に通うことになりました。
(『けーくん療育問題①』、『けーくん療育問題②』)
療育に通って半年、新年度ということで
改めて何がどの程度遅れていて問題なのか聞いてみました。
(現在けーくん4歳半)
療育センターの人が保育園に様子を見に行ってくれて判断した事。
・決められた指示には従えるけど、自由となるとどうしていいか分からない。
次はこうだよー。などの決められた事をするダンスは割と楽しそうにしているが、
自由時間が何をしたらいいか戸惑っていたらしい。
・決められた指示も納得していないとできない。
だから手遊び歌とかやらないんだー。と園の先生も納得。
なんでそんな動きしなきゃいけないの?ということかしら。ダンスはするくせに。笑
・記憶力はすごくいい。
これは本当すごい。絵本とか私と同じ分だけ読んでいるのに(読み聞かせ)
私は覚えてないのに、暗記している。数字も100まで数えられる。(普通か?)
センターの人といろいろ話しての私の見解。
『想像力がない』と判断しました。
決められた事、自分が納得した事に対しては持ち前の記憶力の良さで動けるのだけど
新しい事、納得していない事に対してはいつまでたってもこちらの指示が通らない。
それはつまり、それをしたらどうなるかの『その先の想像力』がないんだなと納得しました。
決められたことはできる。けど、考えることはできない。(育って欲しかった想像力!涙)
一つ物語るエピソードとして
絵本で、男の子のいたずらを常に犬のせいにする話がありました。
「これは犬がやったんだ」「それは犬がやったんだ」
それを最後にお母さんに怒られる話。
男の子がやったいたずらを「誰がやったの?」と聞くと「犬がやった」と答えるけーくん。
セリフ的には確かに「犬がやった」になっている。
けど、文脈やイラストからいたずらをしたのは男の子。
でも、何度聞いても「犬がやった」と答えるけーくん。
含みを考えることができない。その先の意味を捉えることができない。そう感じました。
もう一つエピソードとして
新年度、保育園のクラスに新しい絨毯が購入されました。
「新しいものだよ。大切に大事に使おうね」と朝の会で先生が話したその日
穴を開けていたそうです。オモチャのお箸でグリグリと。
大事に使おうねとは言われたけど、穴を開けないでとは言われていない。
穴を開けたかった。その先のことは考えてなかった。ということですかね。
先生に「他の子はそんなことないんですか?」と聞くと
しないで。と言われたことに対しては割とぐっと我慢してやることはないかなぁ。と。
けーくんは我慢ができなかった。というか我慢するとこだと思ってなかったのかな。
子育てにおいて、私は割とけーくんと話をして物事を決めていて
「今日どうする?あれはどうかな?」など話し合い、
その日のスケジュールも
「今日はこうして、ああして、最後にそうしまーす!」と楽しく伝えていました。
その子育ての姿勢が、うっかりけーくんの足りない部分を補っていて
お互いにストレスなくここまで来たのかもしれないと言われました。
セルフ療育していたのです。(すげーな私。)
想像力がないのなら、持ち前の記憶力で覚えれば良い。
『友達をドーンしたら…(倒れて痛い。だからしない)』
と考えさせるのではなく
『友達をドーンしたら→倒れる→痛い→だからドーンしない。』
と一連の流れで覚えてもらおう。そう伝えていくしかない。
絨毯に穴を開けてしまって、その後も謝れなかったというのを聞いて
どうしてウチの子だけ
なんでウチの子は出来ないんだ
他の子とは違う伝え方、余計に手をかけなくてはいけないと
悶々として気持ちが暗くなっていきました。
でも
そうじゃない。
それは不幸を呼ぶ考え方。
今は出来てないんだから「出来ない」「出来ない」言ってたって誰も幸せにならない。
けーくんは泣いている私を気遣ってくる
食べたら食器を運んでくれる。
トイレで用をたしてくれる。
元気に走り回れる足がある。
生きていてくれる。
それで十分。
そう思うと、ふさぎこんでいた気持ちがフッと開けて来ます。
『泣いている母を見る→慰めてあげる→母が喜ぶ』
という一連で覚えていることかもしれません。それでも十分。
なんだ。天使じゃないか。笑
たまらなく愛しくなります。
出来ないことは根気よく教えていこう。
今を楽しく生きていこう。
出来ないところをつっついて、みんなが悲しくなるより
出来るところを見つけて、楽しく笑っていく方が何万倍もいい。
そう思います。
ご飯だよー。あ、テレビ消せたね。えらいえらい。
立ったらだめだよー。
食べるときは座ろうね。
座って食べなきゃダメだよ。
おもちゃは食べている時はやめなさい。
おもちゃを置こうね。
おもちゃを置きなさい。
置きなさいって言っているでしょ…
食べなさいって言っているでしょ…
……もーーーー!やだ!ダメ!
もーー食べなくていい!!
(そして「ギャーーー」となる。笑)
だからいつも言っているでしょ!
なんで座って食べないの!
そんなんなら片付けるからね!
(さらに「ギャーーーーーー」となる。笑)
言っている側からできない事を注意&激怒する。
それでも、以前よりはちょっと座っている時間が長くなりました。
えらいえらい…………
…………………って
座って食べなさいって言ってるでしょーがあー!!
難しいですね。褒めるって。
それでも『出来るコト』に目を向けようとしている姿勢が大事。
いくら怒ろうともそう思っていられる内はきっと大丈夫。なはず。
そう思って、今日も褒めつつ怒りましょう。
そしてきっと、まーくんだったら絨毯に穴を開けた事に対して
「やるなけーくん!ナイス!」と褒めた事でしょう。
うちの子たちもしまちゃん大好き!(お古だけど。笑)
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↓更新すると通知が届きますよ。
サイドブログを立ち上げております。
癒された曲や、手続きの話など
死別時に役に立てたらいいなという情報やらを書いています。(情報サイトです。)
文字多めで難しい話もありますがイラストも描いています。
わかりやすく説明している。つ・も・り。
よろしかったらのぞいて見てください。
何か診断が下された訳ではないのですが
ざっくり集団行動における発達の遅れですかね。
言葉が出るのが遅かったけーくんは(2歳半で単語一つ)
療育センターの人が見にくる時に限って問題行動をして
(汚れた服の上から服を着ようとしたり)
あれよあれよと療育に通うことになりました。
(『けーくん療育問題①』、『けーくん療育問題②』)
療育に通って半年、新年度ということで
改めて何がどの程度遅れていて問題なのか聞いてみました。
(現在けーくん4歳半)
療育センターの人が保育園に様子を見に行ってくれて判断した事。
・決められた指示には従えるけど、自由となるとどうしていいか分からない。
次はこうだよー。などの決められた事をするダンスは割と楽しそうにしているが、
自由時間が何をしたらいいか戸惑っていたらしい。
・決められた指示も納得していないとできない。
だから手遊び歌とかやらないんだー。と園の先生も納得。
なんでそんな動きしなきゃいけないの?ということかしら。ダンスはするくせに。笑
・記憶力はすごくいい。
これは本当すごい。絵本とか私と同じ分だけ読んでいるのに(読み聞かせ)
私は覚えてないのに、暗記している。数字も100まで数えられる。(普通か?)
センターの人といろいろ話しての私の見解。
『想像力がない』と判断しました。
決められた事、自分が納得した事に対しては持ち前の記憶力の良さで動けるのだけど
新しい事、納得していない事に対してはいつまでたってもこちらの指示が通らない。
それはつまり、それをしたらどうなるかの『その先の想像力』がないんだなと納得しました。
決められたことはできる。けど、考えることはできない。(育って欲しかった想像力!涙)
一つ物語るエピソードとして
絵本で、男の子のいたずらを常に犬のせいにする話がありました。
「これは犬がやったんだ」「それは犬がやったんだ」
それを最後にお母さんに怒られる話。
男の子がやったいたずらを「誰がやったの?」と聞くと「犬がやった」と答えるけーくん。
セリフ的には確かに「犬がやった」になっている。
けど、文脈やイラストからいたずらをしたのは男の子。
でも、何度聞いても「犬がやった」と答えるけーくん。
含みを考えることができない。その先の意味を捉えることができない。そう感じました。
もう一つエピソードとして
新年度、保育園のクラスに新しい絨毯が購入されました。
「新しいものだよ。大切に大事に使おうね」と朝の会で先生が話したその日
穴を開けていたそうです。オモチャのお箸でグリグリと。
大事に使おうねとは言われたけど、穴を開けないでとは言われていない。
穴を開けたかった。その先のことは考えてなかった。ということですかね。
先生に「他の子はそんなことないんですか?」と聞くと
しないで。と言われたことに対しては割とぐっと我慢してやることはないかなぁ。と。
けーくんは我慢ができなかった。というか我慢するとこだと思ってなかったのかな。
子育てにおいて、私は割とけーくんと話をして物事を決めていて
「今日どうする?あれはどうかな?」など話し合い、
その日のスケジュールも
「今日はこうして、ああして、最後にそうしまーす!」と楽しく伝えていました。
その子育ての姿勢が、うっかりけーくんの足りない部分を補っていて
お互いにストレスなくここまで来たのかもしれないと言われました。
セルフ療育していたのです。(すげーな私。)
想像力がないのなら、持ち前の記憶力で覚えれば良い。
『友達をドーンしたら…(倒れて痛い。だからしない)』
と考えさせるのではなく
『友達をドーンしたら→倒れる→痛い→だからドーンしない。』
と一連の流れで覚えてもらおう。そう伝えていくしかない。
絨毯に穴を開けてしまって、その後も謝れなかったというのを聞いて
どうしてウチの子だけ
なんでウチの子は出来ないんだ
他の子とは違う伝え方、余計に手をかけなくてはいけないと
悶々として気持ちが暗くなっていきました。
でも
そうじゃない。
それは不幸を呼ぶ考え方。
今は出来てないんだから「出来ない」「出来ない」言ってたって誰も幸せにならない。
けーくんは泣いている私を気遣ってくる
食べたら食器を運んでくれる。
トイレで用をたしてくれる。
元気に走り回れる足がある。
生きていてくれる。
それで十分。
そう思うと、ふさぎこんでいた気持ちがフッと開けて来ます。
『泣いている母を見る→慰めてあげる→母が喜ぶ』
という一連で覚えていることかもしれません。それでも十分。
なんだ。天使じゃないか。笑
たまらなく愛しくなります。
出来ないことは根気よく教えていこう。
今を楽しく生きていこう。
出来ないところをつっついて、みんなが悲しくなるより
出来るところを見つけて、楽しく笑っていく方が何万倍もいい。
そう思います。
ご飯だよー。あ、テレビ消せたね。えらいえらい。
立ったらだめだよー。
食べるときは座ろうね。
座って食べなきゃダメだよ。
おもちゃは食べている時はやめなさい。
おもちゃを置こうね。
おもちゃを置きなさい。
置きなさいって言っているでしょ…
食べなさいって言っているでしょ…
……もーーーー!やだ!ダメ!
もーー食べなくていい!!
(そして「ギャーーー」となる。笑)
だからいつも言っているでしょ!
なんで座って食べないの!
そんなんなら片付けるからね!
(さらに「ギャーーーーーー」となる。笑)
言っている側からできない事を注意&激怒する。
それでも、以前よりはちょっと座っている時間が長くなりました。
えらいえらい…………
…………………って
座って食べなさいって言ってるでしょーがあー!!
難しいですね。褒めるって。
それでも『出来るコト』に目を向けようとしている姿勢が大事。
いくら怒ろうともそう思っていられる内はきっと大丈夫。なはず。
そう思って、今日も褒めつつ怒りましょう。
そしてきっと、まーくんだったら絨毯に穴を開けた事に対して
「やるなけーくん!ナイス!」と褒めた事でしょう。
うちの子たちもしまちゃん大好き!(お古だけど。笑)
応援をどうぞ!さあ!
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更新と生きる励みになります。
↓更新すると通知が届きますよ。
『せせらぎ通信』はいかが?
サイドブログを立ち上げております。
癒された曲や、手続きの話など
死別時に役に立てたらいいなという情報やらを書いています。(情報サイトです。)
文字多めで難しい話もありますがイラストも描いています。
わかりやすく説明している。つ・も・り。
よろしかったらのぞいて見てください。
コメント
コメント一覧 (10)
ヒートアップして、ふと我に返って、でも止まらなくて…。ここに居てくれたら良かったのに、居て欲しかったのに。と涙が止まらないこともしばしば。
みんなを笑わそうなんて素敵なお子さんですね。その気持ちを忘れないでいてほしい。側から見ると微笑ましくても、当人になるとしんどい事もありますよね。
でも良いところとあると分かってるだけ十分。いつか、記事にした『魔法の言葉』を唱えると、本当に今イラついていることがどうでもよくなりますよ。
心強い!経験者!なんでも言われた通りに疑問に思わず、自分で考えずに従うのも悲しいと思ってしまうんですよね。という観点からはグッジョブ!
いいところ伸ばしていきたいですね。
勉強ができない子が頑張って暗記するように、自分なりに色々覚えていってほしいですね。
似たようなタイプの子ですね。そんな子に出会うのもご縁ですね。けーくんは個別指導なので今のところ出会えず…。でも同じ療育センターに通っていた人がママ友にいるので、話聞いてみまーす!
ゆるく進んでいきますね。ありがとうございます!
仮定法…ウチもです。見えない事が想像できないみたい。ありとあらゆる場所を想定して教え込みましょう。想像力って大事ですよね。勉学の力よりも。でも、そうなんだから仕方ない。それでも幸せという強い心を持って欲しいもんですね。
あぁ、ありがとうございます。
その後の成長も共感してもらえるのも、とても心強い。
生きにくいが一番大変でしょうけど、出来るところを伸ばして素敵な人生にしてもらいたいものです。
大丈夫だから!大丈夫。大丈夫。
いつも思うのですが、ついつい怒ってしまいます泣
3歳の長男はやんちゃでこっちの気を引こうとするときに必ず怒られるようなことをします。素直に甘えてきてくれたらいいのにちょうど腹立つことをやってくれます、、笑
お調子者だから外でもみんなを笑わそうと変なことばかりしてます(^^;
ある意味いいところもたくさん、だけどそれが受け止めきれないことも多々あります。
そうなるたびなんで自分は怒ってしまうんだろうと、余裕なさに落ち込みます。
怒り役も受け止め役も両方毎日毎日...
遺影をみてコンニャローと思ってます(笑)
私も出来ることに目を向ける気持ちを忘れないようにします!!
ほんといつもありがたい言葉をたくさんいただいてます!!
絨毯に穴を開けて見たかったのでしょうね、息子さんは。「大事に使う」なんて意味はわからないですよ。他のお子さんだって違う物に穴を開けてると思いますよ。
本の主人公が「犬がやった」と言っているのだから「犬がやった」と理解したのですよ。その先にある事なんてそのうちわかりますよ。
「想像力」はこれからいくらでも育つと思います。全て揃ってる人間なんていませんもの。今、持っている才能を潰さない事の方が大事です。
なーんて偉そうにごめんなさい!
うちの上の子(4年生男子)も療育通ってましたよ。
うちの子は小さい頃から、こだわり、癇癪があったから育てにくく、3歳になる前から通ってました。
療育の先生、児童精神科の先生のアドバイスを受けて、ようやく子育ての方法がわかりました。
せせらぎさんは事前に予告をするとか、自然にできていてすごいと思います。
療育先や保育園で、息子さんと似たタイプのお子さんを持つ人とママ友になれると、心強いですよ。
私は療育先のママ友と、学校は違うけど今でも定期的に集まって情報交換してます。
気持ちが前向きの時は頑張れるけど、落ちてる時は何もかもがしんどいですよね。
お互いゆる~く頑張りましょう。(ご褒美多めで 笑)
小学校は普通級でしたが、言葉の てにはを の使い分けを間違えますし、自習 の時間には何をしていいかわかりません。国語の 「自分だったら…」とか「もし 夢が叶うなら…」とか仮定法過去? 笑 、仮定法未来…って言うのかな? 要は 目に見えないものに 弱いです。
それでも、イジメられる事もなく、それが S(←ウチの子)みたいな感じできてます。
記憶力も良いので、私も この時は→ こう言う → こうする …と色んなシュミレーションのパターンを用意して教えてあるので、今のところ困りはしませんが、生きてく上で 困る事は たくさん出てくるだろうな…と思ってます。
実は我が家も療育に通っていました。
そんな我が子も、もう大学生と高校生(笑)
だから、うちにおいでよー(しつこい?笑)
というのは冗談ですが、でもなんとかなるのをお見せしたいくらいだわ!
絨毯切る?
同じような事ありましたよ。
何度頭を下げたかわからない。
何度泣いたかわからない。
本当に色々な事をやらかしてくれて、今はそんな事がネタになり笑い話に…。
確かに生きにくそうだなと感じる事も多々ありますが、なんとか自分の道をみつけていますよ。
今、せせらぎさんがやっている事はけーくんには必要な事!怒る事も抱きしめる事もね!
せせらぎさん、大丈夫だから!
辛い時はいつでも話を聞きますよ!