フローラと彼のお話。
『余命が分かっていたらどうするか』

そう、フローラが恋に落ちた相手は余命が出ている人だったお話。


フローラは悩みに悩み、やっと決断し結末を迎えました。




結末…
失恋しました。

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死んでしまうかもしれない人と関係を深めていいのか
自分は彼を支えられるのか
今後の自分の人生(子供など)どうしたらいいのか

散々悩んだあげく
踏み込もう!話はそれからだと、彼と付き合う気持ちを固め
しばらく会ってなかった彼と会った時にその話をしようと思っていた矢先


「彼女ができました。」


と振られました。
友人一同大憤怒。フローラももちろん激怒。


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もともと病気の話も彼からしか聞いてないし
付き合う付き合わないもフローラ任せにしてた感じもある
なんとなくはぐらかす感じで信用できない要素も少し垣間見えているようでした。
でも好きだし、色々嘘かもしれないけど本当かもしれない。それはわからない。信じるしかない。



彼の姉が病気で亡くなった時
フローラは彼女でもない私が踏み込むこともできない。
傷つけない、押し付けない、でも待ってるよというスタンスでいよう。
そういう状態でいる矢先

「彼女はずっと僕を支えてくれていた方です。」


と振られました。


おいおいおい、同時進行か!?



「でも、よければまた連絡は取りませんか?」


おいおいおい、二番目にする気か!?
彼の状況も状況だし同情できなくもないけど
でもフローラをないがしろにしていい理由にはならないだろう。


最悪の形で裏切られたフローラは悲しさと怒りのメセージを彼に作っていました。
気持ちを伝えつつも、がっかりしたこと、そんな人だったこと、さようなら。と。
ご立腹の友人達も「そーだ!そーだ!ひどいぞ」とフローラの怒りに援護射撃。
私もその1人でした。


フローラとランチをしながらメッセージの感想を伝え(「大好きだったとか言わなくていい。彼にもったいない!」など)
本当にひどいねー。こっちの気持ちも知らないでねー。
余命があるから、すぐ寄り添ってくれる彼女が欲しかったにしてもねー。やり方がねー。などと言い、
流れで彼とのやりとりのLINEを見せてもらいました。


彼のお姉さんが亡くなった時のやりとり
その後にすぐ彼女が出来た時のもの

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読んで、180度考えが変わりました。




これは…



この人…

めちゃめちゃ辛いんじゃなかろうか。



姉が亡くなって、母も他界していて
目の前に死というものが見せつけられた後に
自分の死が見えている状態


悲しい辛いと余り嘆かず
ちょっとジョークなんかも入れたりして

それでも滲み出てくるこの感じ。


めちゃめちゃ分かる…
あえて空元気に振舞ってしまうこの感じ
これは…本当に本当に辛いんだ。この人。

読んでいて泣いてしまいました。(泣く文面ではないにも関わらず)



すぐにでも、誰でもいいから支えてくれる人が欲しい感じも致し方ない。と思ってしまう。
フローラの彼とのやりとりは、いい意味で大人。悪い意味で冷たかったのかと思います。

「何かあったらいつでも言ってください。」

傷つけない言葉。でも支えてもくれない言葉。
もちろん彼の気持ちを最大限に配慮した上で悩みに悩んでかけた言葉なのですが


「大丈夫!おいで!私がいるから!」
と無理やりにでも抱き寄せられて包み込んでもらう方が、心が楽になる時がある。


子供はどうしよう。介護はどうしよう。将来はどうしよう。
好きだからこそ真剣に悩んでしまうのは当たり前のこと。
でも

「今が一番大事、未来のことはどうでもいい。今一緒にいよう!子供作ろう!」

とバーンと言ってくれる人がいたら、それは勝てないよ。
そう話すと、フローラも「それは勝てない」と納得していました。
その時点で勝敗は決まっていたのでしょう。




正直、どれが本当でどれが嘘かはわかりません。


病気のこと、姉のこと、彼女が出来た事…etc.
全部彼から聞いた事。
疑おうと思えばいくらでもできる。



まーくんと結婚していた時、そして死んでしまった時
思ったことがありました。

生前は、嫌なところにばかり目がいって
「どうしてこうしないのだろう」「私はこうしてほしいのに」
とイライラばかりしていました。

死んでしまった今
どうして良いところだけを見なかったのだろう。
嫌なところは見ずに、好きなとこだけを大事にすれば良かった。
なんて無駄な時間を過ごしてしまったのだろう。
全部を楽しく過ごせば良かった。
そう思っています。

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そうフローラにも話しました。
気になるところはあるかもしれない、でも嫌なところをつついていたって仕方がない。
好きだったところがあるのなら、それを信じて話してみるのもありだと思うよと。


ほら、武田鉄矢も言ってるでしょ?

信じられぬと嘆くよりも
人を信じて傷つく方がいい〜♪
(※海援隊 贈る言葉より)


本当にそう思います。
嫌なところを嫌だ嫌だと言っていたって仕方がないもん。


好きなとこを育てていくのが幸せの第一歩なのだなと。
それはどの対人関係でも大事なことかもしれません。



後日、フローラは『怒りのさよならメール』はせずに『私はこう考えてこう思ってたメール』をしました。
すると
彼はちゃんとフローラを好きだったこと。
でもフローラとフローラの両親の描く未来を自分は築けないこと。
出来た彼女は思った通り「今が一番な人」と言っていたそうです。

『怒りのさよならメール』をしていたらわからなかったこと
本当に思いとどまって良かった。私と話して良かった。と言ってくれました。


もし、彼といて得られる部分があるのなら(人間としてとても尊敬できると言っていたので)
付き合うという形にとらわれず
無理やりに縁を切らずに友達としていてもいいんじゃないかとだけ伝えました。



当たり前のことなんだけど、自分の未来を考えたこと
それによってタイミングがずれてしまったこと。
簡単に言ってしまうと、“ご縁が無かった”に尽きます。


フローラは考えに考えた分、その対象がふっといなくなってしまって
悔しさと、悲しさと後悔とで落ち込んでいました。


でも私はこれで良かったのだと思います。
自分が振っていたら何かしこりが残る。
そのまま付き合っていたら、いつか訪れる地獄の死別。
彼を恨んで、自分を責めることなく進んでいける最良の結末だったような気がします。


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