棺への寄せ書きを提案してくれた
まーくんが心酔しているカメラマンさんから連絡があり、会ってきました。
写真を撮りませんか?と誘われて。


行ってきました。

あ、名前がバレた。笑。
そう、鈴木心さんです。
『せせらぎ通信』でも先に取り上げました。
広告業界の第一線で活躍されていて、写真というものに真摯に向き合って、とても素敵な写真を撮る方です。
知っている方は知っているかしら。


まーくんとの結婚写真も心さんに撮ってもらいました。
その写真が遺影なので、遺影も心さん撮影のもの。
私がまーくんの弟子時代、初めて連れて行ってもらったロケ現場が心さんの現場でした。
そんなご縁から、ずっと親しくさせて頂いてます。私の大学の先輩でもあります。



場所は松陰神社前。


心さんは人を沢山育てていて、そんな向き合い方に、まーくんは生前「心くんのやってることは松下村塾だね」と言っていたそう。

松下村塾…知ってますか?
幕末に吉田松陰が指導した私塾です。
今の山口県萩市に存在した、優れた人材を多く輩出した塾ですね。
人とじっくり向き合って育てる心さんの姿勢が、ここに通ずるものがあるとまーくんは感じた様です。
郷土が近いせいか、そんな事を言ったのはまーくんだけだったらしい。



松陰神社にはそんな吉田松陰が祀られています。
写真館の場所を探していて、松陰神社の商店街を勧められた時に、
まーくんが言っていたことを思い出しとても縁を感じ
それも後押しして、ここに決めたと。
人と向き合っていく姿勢をも後押しされたと。
まーくんは、いろんな人の心に足跡を残したんだなと改めて思いました。




そんな『鈴木心写真館』で写真を撮ってもらいました。
けーくんとしーちゃんと3人の家族写真。


心さんの前に座りカメラに視線を向けると
結婚写真を撮った時のことを思い出しました。
5年前。伴侶を迎えて、これからの人生に期待に胸をワクワクさせながら
お互いの両親と皆んなで写真に写った。
最高に幸せな時間だった。

20180125_1

隣を見ても、もうまーくんはいません。
私に抱えられた子供達が私の家族。
あの時はいなかった子供達。
5年後にまさか2人も増えてるとは、そしてまさか、まーくんがいなくなってるとは…

20180125_2

出来上がった3人だけの写真を見て
「5年前はいたのに、いなくなっちゃった…」と呟いたら
「それは違う!いなく………なってみた。と思おう。」だと…
「いなくなってみた。」か。軽いな…でもまーくんらしい気もする。
しかも、この出来事が大事じゃなく聞こえる。


………って、大事だもん!悲しいもん!辛いもん!
と涙が溢れたら、


「ダメダメ!泣いちゃダメ。子供たちが引っ張られるよ。
子供達には関係ないんだから引きづりこんじゃダメ。」


…つめた!なんと冷たい!涙なんか勝手に出てくるんだもん。ひどい。悲しいもん!辛いもん!


…でも、その通りかもしれない。
私の人生は子供達の人生とは関係ない。
厳密にはあるけど、影響しているからこそ、
私の負の空気を彼らの人生に紛れさせてはいけない。
そう思いました。




『最後の結婚記念日』の時に行ったお店のマスターの
母親が楽しく過ごしていたら大丈夫ですよ。」という台詞を思い出しました。


私がどんなに悲しくても
子供達は悲しい人生ではなく、楽しい人生を過ごしてほしい。
私が前向きに彼らと関わらないとダメだ。
僕たちの人生は悲しくてかわいそうなんだ。と思わせない様に。
本当に思いました。



今はまだ、ちょっとしたことで涙が出ちゃうのでもう少しこのままですが
もう少ししたら子供達の前では泣かない様にしようと思います。
いつも泣いているママより、いつも笑っているママで思い出を埋めてほしいから。
でも今は無理。もうちょっと許して。


心さんは、きっと同じことが自分の身に降りかかっても
同じ様に思うのだと思います。そういう人なのだと思います。
だから、もっと優しくして!笑。と思っても、確かにそうだ。とも思えるのです。
そして、ここまできっぱり今の私にきつい言葉を言う人もいません。
ありがたい存在なのかも。でももうちょっと泣かせて。


そんな家族の写真。
笑顔が引きつった怖い私に抱えられた2人の子供達。
けーくんは変な笑顔になっていて
しーちゃんは怪訝な顔。
20180125_3

総じて変な顔。笑。
これが今の私たち。
今までの5年で状況が変わった。これからの5年でどう変わるのか。
穏やかで自然で優しい顔になっているといい。




毎年家族写真撮ってもらおうと思います。
まーくんの死んだ8月に。
新しい家族の形になってしまった季節に。
心さん!長く付き合ってくださいね!
私たち家族の移り変わりを見守ってください。


今度は両方の両親連れて遺影撮ってもらいに行きます!(私も含め)
まーくんが死んでから、多くの方に本当良い写真だね。と言われます。(遺影が)
と同時に、ウチにはなかったから遺影の写真大変だったよ。とも多く聞きました。

残された人が故人と気持ちよく向き合うためにも素敵な遺影って大事だと思います。



そんな『鈴木心写真館』の情報ですよ〜。
遺影を用意しませんか『鈴木心写真館』


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