まーくんが死んで5年半ほど

たくさんのことに向き合って
たくさんのことを考えて
たくさん泣いて

それを全部記しているこのブログは
まーくんが死んでから綴り続け
記事の数は2000近くになります。



去年の9月には
まだ真っ暗のトンネルの中にいた



そこから3ヶ月後
昨年の12月25日クリスマスの日


ひょっこりトンネルを抜けました。

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トンネル…抜けちゃいました。




え?こんなに?突然に?

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何があったかっていうと




何もない。





特別なことがあったわけでも
特別に何か言われたわけでも
特別素敵な場所へ行ったわけでもない。







ただの何でもない時間


子供達を後部座席に乗せて
車を走らせている時

後ろでキャーキャーケタケタと
笑い合っている子供達の声を聞きながら

あぁ、幸せの音だなと
あの頃にあって
失ってしまったと思っていた音が
今、私の後ろで鳴り響いている。


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ここに来るまでに
何度くじけて

何度泣いたことか





後部座席に二人にすると
けーくんは赤ちゃんだったしーちゃんを殴り
大人の手がない私はどうしようもできなくて

けーくんは注意散漫で、じっとしていられないから
私の隣の助手席
しーちゃんは、まだ赤ちゃんの範囲を出てない時から
ずっと後部座席に一人で座っていました。


今ケンカをしつつも二人で座っている。
笑い合って、幸せの音を奏でながら。


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クリスマスまでの数日の温かい感覚と
車で流している素敵な音楽と
後ろで響く笑い声と
先に見える雲間からの光の神々しさに

突然ぶわぁっと溢れ出して

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叫ぶほどに泣きました。






幸せで。








収まりきらない多幸感が
とめどなく溢れて来て
決壊したように泣きました。

嬉し涙を声をあげて泣いている人なんて
いないんじゃないでしょうか…


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あの頃
まーくんが死んでから


それこそ自分の感情をどうにもすることが出来ず
声にならない声を上げながら
心が引きちぎられる思いで泣きました。



同じように泣いてる
溢れるものを堪えることが出来ず

幸せで泣いてる。






その瞬間

(あぁ、私…トンネルを抜けたな)

そう思いました。





もっと徐々にかと思っていたけど
まるで何かに押されたかのように
ポンっと明るい場所へ抜けました。

奇しくも
あの日、暗いトンネルに入ることになった
まーくんが死んだと知らせを受けた
同じ道で


日が落ち、暗闇に入って行った場所は
今、目の前に光り輝いた世界を見せてくれている


引くほど泣きました。







悲しさが無くなったわけじゃない
苦しいことがもう来ないわけじゃない






それでも
この目から流れる悲しみの涙は
温かいものも一緒に連れてくるようになった。

ひりつくほどの心の痛みは
自分で抱きしめ、包み込めるようになった。




自分で。




自分がやれるようになった。






正直12月の頭まで

なんだよもう!うまくいかねーなぁ!!
なんで…もうぅぅぅぅ!

と思ってたくらい
物事がうまくいかなかったのだけど

また
けーくんのことで
白目剥いて、廃人と化していたのだけど





物事はなるべくしてなる
私に必要なものが巡ってくる

その思いが強くなっていて

講演会の話が来た時に
改めて今までを振り返ったことで
積み重ねて来た自分に改めて気づくことができ




きっと、いろいろ今後つまずくであろう
発達障害がある、けーくんのためにと
レジリエンスを勉強し始めたのも大きくて


…知っています?
『レジリエンス』




立ち直り力とか、逆境に負けない力とかいう感じなのですけど
けーくんのために読み始めた本で
私めっちゃ『レジリエンス』あると気づきました。

いや、元々あるとは思っていたけども
やって来たこととか、考えて来たこととか
もう、まさに、私のことだなと。




そういうことがあって
あぁ、私…大丈夫だ。
そう確信したんです。


その確信が、なんでもない時に
恐ろしいほどの幸福感を感じたことで
より強固なものになったんです。



『私は大丈夫』だと思えたこと。







今、特別何かうまく行っているわけではありません。

特別うまく行っているわけではない時に
幸せを感じることが出来た。

むしろ何かを手にしたわけではない時に
こう感じられたことで
この感覚を持てたことで
色々なものを積み重ねて来た自分を信じることができる。




これから先も
苦しいこともあるでしょう。
うまくいかないこともあるでしょう。

立てないほど辛い時や
とめどなく涙が出るときもある。






けれど

何があっても
私なら大丈夫。


信じられる自分がいる。






信じられる自分を自分で作って来た。
この5年間ちょっと
必死に必死に積み重ねて来た。



積み重ねて来たものも
考えて来たことも
何も間違えてなんかなかった。

全て必要なことだった。

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全て、必要なことだったんだ。

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↓今、柔らかい強さを手に入れたのだと思う


↓幸せで溢れたクリスマス





▼▼▼本日のPick up▼▼▼


なし





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いっぱい色々やったんで…
    ↓↓やっていることをまとめました↓↓
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●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら


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