ちょっと嬉しかったから
残しておきたくて
書き記します。


ちょっぴり長くなるかもなので
お時間のある方だけお付き合いください〜




発達障害児の長男のけーくん(8歳)との信頼の話。



けーくんはADHD&ASDで
そんなに激しくはないけども
衝動が抑えられず、コミュニケーション難なところがあります。

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こちらの言葉が届き
それに対して適切な言葉が返ってくるようになったのは
小一の終わり頃。


同じ頃にややこしさが爆発して私の精神もやられた



いろいろあって
いろいろ考えて
ハゲ散らかしそうな日々も乗り越え

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いろいろ取り組んだ1つに
療育塾があります。

社会において大切なことを教えてくれる『ソーシャルスキル』の時間と
国語、算数の勉強の時間があるところ


たっけーーーーーー!(月謝)


一回5000円ちょい

休会制度はなく
当日休むと振替もできません。





休むわけにはいかない。


それがひとり親である私の心の内





「当日になったら
休むわけにはいかない」

日頃から口を酸っぱくして伝えています。
すぐに頭から抜け落ちちゃうし
休んでいいもんだと思われても困るので
絶対のものだと教えています。


それでも、友達と遊びたくて「今日は休む!」と言うことも度々


そして今日も『療育塾に行くまでの間』
ということで昼食後に出かけていきました。

そしてまぁ、約束の時間は過ぎましたが帰ってきました。


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「友達と約束をしたんだ!療育塾は休む!」と言うけーくんに対して

いつものように
「当日休んでいい場所じゃないの!!」と強制的に車に乗せ
明らかにもう遅刻の時間なので、急いで車を走らせている私の隣で
「休みたい。友達と約束をしたんだ」と涙を目に溜めて
声を荒げることもせず、行かないといけないと分かってる上で
堪えているけーくんがいました。

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…何が正解なのでしょう




療育塾はけーくんのためです。

知識としては誰も教えてくれない大切なことを
ちゃんと授業として教えてくれ、それはけーくんには入りやすい。
月謝が高いのもあるし、カリキュラムをこぼすところなく全部学んでほしい。
全部大切なスキル。人とのやりとり。


学業の成績は悪くはなく、問題も今の所ありません。
精神面も落ち着いていて、療育塾自体行かなくてもいいのかもしれない。高いし…

でも3年生から5教科になること、今までとは格段にレベルが変わること
これからついていけなくなるかもしれない。


その場だけではない、その年だけではない、その学校だけではない
ずっと先を見てくれる療育塾は必要な場所になるかもしれない。
助けを求めた時に、長期にわたって手を貸してくれる貴重な場所。
休会制度がないので、続けるか、やめるか。

今は問題なくとも、やめ時じゃない。
もう大丈夫だと確信が持てるまでやめるべきじゃない。

私は一人だから
そういう相談をできる場所は持っておきたい。



月謝は痛い。とても痛い。これが何年も続くのかと思うとちょっとドキドキする。
でも高い月謝だからこそ、適当な扱いを受けることはない。
だから、せめて
通っている間は余すところなく学んできてほしい。





隣で涙を流しているけーくんを見つめ
自分の頭の中をぐるぐる色んなことが回り
けーくんに話をしました。



「大事な話をする。
ちゃんと話を聞く気があるなら
お母さん、ちゃんと話をしたい」



そう言うと
ちゃんと聞くと体を向けるので
心の内を全部話をしました。


けーくんには苦手があること
療育塾は、その苦手を楽にしてくれる
けーくんが周りとうまくやっていく上で必要な場所であること
そして費用がバカ高いこと
休まないでほしいこと




けど




友達との関係がうまくいくように学ぶ場所のせいで
友達と遊べない

けーくんが生きやすいようにと選んだ場所のせいで
けーくんが嫌な気持ちになる

ちょっと意味がわからない




究極を言っちゃえば

勉強なんか出来なくても
友達を大切にしてほしい




そう言いながら
明らかに療育塾とは違う方向へハンドルを切る私を見ながら
一生懸命に一生懸命に話を聞いてくれているけーくんがいました。




これがね。
彼にしたらすごいことなのよ。



自分の思いが通らなさそうならふてくされる。
嫌な態度を取る。
声を荒げる。
話を遮る。

最後まで聞いたら、そういうことじゃないのに〜!
と思っても、序盤から嫌な態度出されるから
こっちとしても「あぁ、もういいわ」になっちゃうのよ。

「療育塾はね、休んじゃいけない場所なの」
から入ったらフン!とふてくされ

「今日は休んでもいい」
から入ったら、わーいわーいとその後の話なんて耳に入らない。



それが
最初から最後まで
きちんと聞いてくれた。



その友達とはどういう約束をしたの?
と、説明が下手なけーくんの言葉を
丁寧に繋げて、分かろうという姿勢を私に見たからかもしれない。



簡単には休んで欲しくないこと
休んだら休んだ分、他のことをしっかりすること

そんな話をしながら

家に着いて
車を停めて

私をじっと見つめるけーくんに
「どした?」と言う間も無く
飛びついて抱きしめられました。

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きっと
すごく、すごく嬉しかったのだと思う。





友達と遊べることかもしれないし
療育塾を休めたことかもしれない。

でも多分
ちゃんとお母さんが話を聞いてくれたこと。

なんだと思ったんです。



くらい、療育塾は絶対で、お母さんは怒っていて
でも、きちんと自分の気持ちを汲んでくれた。


私も、それをわかってくれたことが嬉しくて
ちょぴっと泣きました。

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結果なんてどうでもいいんです。
案の定、友達との約束がうまくいってなくて
一緒に遊べずに家でオヤツ食べながらYouTubeを見てます。


それはそうかなと、そんな結果も予想していたし
今回話したお約束が頭に残るかと言ったら怪しいもんです。
それが出来てたら、何も苦労せんわ…




友達との関係に苦しむことがあるかもしれない。
それを回避することも、そこに介入できるとも思っていません。

でも『話を聞いてくれないお母さん』ではなく
『相談ができるお母さん』だと
少し頭に残ったかなと思うんです。





もしかしたら、今回の授業料に勝るものを
得たのかもしれない。

お互いに
きちんと話をすることの大切さ。

自分の感情だけじゃなく
相手の想いに耳を傾けること。

話を聞く母への信頼と
同じように話を聞いてくれたけーくんへの信頼。




こうして少しづつ少しづつ
積み重ねていけたらいいなと思うんです。


大事なことを
見間違わないようにしていけたらと思うんです。


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なんやかんやあって
結局、友達が呼びにきてくれて
遊びに行ったものの
泣きながら帰ってきたり

それとは別の案件で私が介入すべきことがあったり


まだまだです。

まだまだ先は長い。

それでも何だか太い絆ができた気がしたんです。




↓私は基本的に信頼しているんですけどね



▼▼▼本日のPick up▼▼▼

なし



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**************** 
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●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら


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