ある方が我が家に遊びに来てくださいました。


もう10年くらい前に
一度映画の仕事を一緒にした方。
(映画宣伝のデザインを担当していました。)

その時は
私はまーくんの下についていて
とはいえ「お前がやれよ」と基本的に
全部私が作業をした仕事。



素敵な女性の映画宣伝プロデューサー。

フリーでバリバリ働いていて
柔らかな物腰の
私が仕事人生で出会った中で『素敵な女性』と思った
何人かの内の一人です。

10年ぶりとは思えないほど
話が弾み、とっても楽しい時間を過ごせました。
(というか、10年まえはコミュニケーションが苦手っ子だったので
仕事以外あんまり話た記憶がありません…)


まーくんが死んだ当初
仕事のやり取りをしていて
そろそろ打ち合わせでも…と思って
彼女がまーくんに電話をしたら

「まーくんは亡くなりました」

と私が出たそうです。


私はまーくんが死んで朦朧としていて
各所への連絡は
親戚やら、会社やらに全て任せていて
誰に連絡を取ったか取ってないかわかりません。

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その電話を受けて

「あー、そうですか。なくなったんですね。」

と驚き過ぎて、何がなくなったのかわからないけど
何か無くなったのだろうと思ったそうです。

人は驚き過ぎると思考回路がショートします。笑




まーくんを凄く慕ってくれているカメラマンさんが
まーくんが死んだことに驚き過ぎて
まーくんに「まーくんさん死んだらしいっすよ!」ってLINEしそうになったと。



彼女の電話に私は朦朧とした声で
「私が引き続きデザインやりましょうか?」と言ったそう。
朦朧としていたので何も覚えておらず…

にしても電話口でもわかる、私の朦朧具合。笑


三日三晩泣いたと。
あんなに泣いたことないと。
そう言ってくれました。


その電話で進めようとした仕事の
デザイナーを急遽探さなければいけなくて
それでも、まーくんほどの人はいなくて

三年過ぎた今も
まーくんのような人には未だに出会えてない。
そう言ってくれました。




本当に凄かったんですよ。
(あ、妻バカですが)


1話して10わかってくれるような。
こちらが話してないことまで考え、予想を超えるものを提案してくれる。
まーくんが作った提案企画書は本当に素晴らしくて
通らないところはどこにもないと思う。そう言われ

考えが深くて
作るものに愛情があって

言葉のセンスなんてピカイチだと。



私たちデザイナーは
ビジュアルを作るのが仕事です。


それでもその根幹にある、なぜこうデザインしたのかを
伝えるのは言葉。
その作ったビジュアルを一気に引き立たせるのも言葉(コピー)だったりします。

まーくんはビジュアルも作りつつも
その言葉がものすごく上手だった。

でも、それを奢らず
採用されても自分の手柄と思わず

「金スマのバンビちゃんをデザインしたのも
人づてに聞いて
そういうのを「俺がやった」と
自分から言わないのも、またかっこいい!」

そう言われました。


20201105_2


確かに
どれだけ素敵なものを作っても
決して奢る人ではなかった。

金スマのバンビちゃんなんか
「キャバクラでモテるから描けるようにしときな!」って
私が言うくらいです。

描かせたバンビちゃんは、年月も経っていて
全然似てなくて、確実に偽物っぽくて
「これは…絶対嘘だと思われるからやめときな。」と
結局私が止めました。笑


どこに行っても
誰と話しても

本当に素敵な人だったと言われます。
彼以上はそうそうに出会えない。と。
いい意味でも、悪い意味でも。



そんな中で
スピリチュアルな人に会いに行った話をして

まーくんが死んで
私の気や運気の巡りが凄く良くなったことを
前世から繋がりのあった私とまーくんが
そうしようと全て決めてきたらしい話をしました。


まーくんは自分の身を投じて、私の人生を作る道を選んだんだと。


そして、その流れで気づく


え?


あれ?


どこに行っても凄いと言われているまーくんが
身を捨ててまで選ぶ私の人生って……やばくない?
どんだけになるの?

あの人生を捨ててまで選ぶほどの人生なの?


こんな、まーくんの後ろにへばりついているような奴が…
ひっぺがされて、人生の前に立たされた。

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まーくんの人生より羽ばたく
そうならないといけないんだ。

その強さが私にはあったんだ。

今に負けず
現状を打破していく力が

まーくんから仕事も人生も全部教えられて(スパルタ的に)
その経験を力にしていく強さが
私にはあったんだ。


しょぼくれさせてる場合じゃない。
それを彼が選んだのだから。
 


ちなみに
彼女が私の家族写真の棚の流れの一つに
平野くん(キンプリ)がいることに気づいて 
「あれ?笑」ってなってたので

好きなんですよー。知ってます?平野くん 


とウキウキ話し始めたら

「知ってるも何も、一緒に仕事してた」と。


ぎゃーーーーー!まじか!
時系列的に、私が何かの恩恵に預かるのは無理だけど
(彼女が仕事をしていたのは、私がファンになる前なので)
ここに、平野くんが隣にいた人がいる。という事実だけで
すごい興奮したよね。

「本当にテレビのまんまの素敵な子だよ」
「好きになって絶対損しない。
同世代にいたら好きになっちゃうわアレは〜…」

はぁはぁ…
全然その場にいたわけじゃないけど
なんだか一緒にいた気になって、すごい幸せな時間でした。 

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さぁ!どこまでも羽ばたいて
平野くんと握手する人生を手に入れなくっちゃー!   


↓『書籍化』と『映画化』。一つは叶ったから次は映画やー!


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そんな私の本が発売しました。

まーくんが死んでからのことを
綴った3年間の記録。


旦那が突然死にました。
せせらぎ
エムディエヌコーポレーション
2020-08-24


サンプル(どどーんと一章分、配信しています)
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●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら

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