一人で子供を二人育てています。
二人とも男の子。
二歳差。
上の子はADHD&ASD。 



まーくんが死んだ時
3歳と1歳。


ちっとも言うことは聞かなくて
(そもそも聞くような年齢ではないし)

心落ち着けたくても
そんな時間はもらえなくて

任された仕事の責任と
ままならない子育てと
散らかっている部屋と
滞っている家事と
潰れてしまいそうな心と


いっそ、死んでしまおうと思ったこともありました。




どれだけ唇噛みしめ涙流して頑張っても
まーくんはいなくて
誰も褒めてはくれなくて

子供を愛していても
突然発狂したようにものを投げて泣き喚く
そんな母親の元で育つ子供は
不幸で幸せにはならないだろうと。





たった一人で向き合ってきた
子供達との3年間。



上の子は7歳に
下の子は5歳になります。

7歳のけーくんはADHD&ASDが発覚し
育てるのに手を焼くけど
私だけは味方でいようと腹をくくってから
かわいい面がたくさん見えるようになりました。


良くも悪くも人の顔色や場の状況を読めないけーくんは

通り過ぎる工事現場の人に
一人ずつ
「頑張ってくださーい!!」と両手をブンブン振りエールを送っています。

誰一人返してくれないのに。笑
めげずに…
というか気にせずに声をかけています。


それがけーくんのいいところ。



しっかり者で気持ちを読み取るのが得意なしーちゃんは
とってもしっかり気持ちを汲み取ってくれます。


町内会の役員で、あるお品をご近所に配る時
一緒に行かない?と声をかけると
「もう仕方ないなぁ〜」と付き合ってくれました。

私がピンポンをして
しーちゃんがお品を渡す。

20201018_1


あるお宅で
ものすごく褒められました。

「えらいねー。お手伝いしてるんだね。」
「すごいね。お母さんが、素晴らしい子育てをしてる。」

「なかなか挨拶できない子もいるのに」
「本当によく子育てされてる。」


このお家の方、何回か会ったことはあるのです。
その時もいつも子供達が一緒だった。

顔を見るなり
「会った事あるねー!」と
なんの躊躇いもなく話しかけにいく子供達。


さぞ、しっかりした子に映ったのでしょう。


しーちゃんは基本的にモジモジっ子だということも知らず
けーくんは人との距離が測れない具合に迷惑をかけてることも知らずに。





でも嬉しかった。

20201018_2



そんな、褒めてくれる間柄じゃないし
特段子供が素敵なことをしたわけでもありません。


でも、すごく褒めてくれて
泣きそうになりました。


まーくんが差し向けてくれた言葉なのかもしれない。


「よくやってる。えらいえらい。」
「すごく良い子に育ってる。」


一時、私の精神状態から
良い風に育ちはしないだろうと思っていました。


それが
思いがけないところで
すごく褒められた。
良い子だって。よく育てられてるって。




泣いてもいいですかね?




実際問題、そんなに良い子育てをしてるとは思わないけど
そう言ってもらえたら
そうでありたいと思う。

褒めるって人を伸ばす魔法の言葉ですね。

ダメだと言われたら心が潰れ
出来てなくても褒められたら
そうであろうと心が前を向く。



ひとり親であることを言おうかと思ったけど
やめました。

言えばよかったかな。

もっと褒めてもらえたかな。


旦那が突然死んで
3歳と1歳の子を
ずっと一人で育ててきたと言ったら

もっと褒めてもらえたかな。

 

毎日必死で
悩みながら泣きながら
子供達と向き合ってきた。



ありがとう。
けーくん、しーちゃん。

お母さんを素敵なお母さんにしてくれて。


ありがとう、まーくん。
私をお母さんにしてくれて。


出来るだけ鬼婆にならないように
これからも楽しく向き合って行こう。


過酷で幸せなひとり親育児に。

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↓いっそ死んでしまえたら…



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●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら

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