ADHDのけーくんに手を焼き
梅雨の気候や自分の体調も合間って
精神的に鬱寸前のものすごく辛かった時期


辛い事を吐露したブログを見て
会いにきてくれ、話を聞いてくれた人が何人もいました。


その中でママ友に
けーくんがぁああぁ、もうどうしたら…とこぼしている時に言われました。



「正直せせらぎさんも
けーくんと同じものあると思うよ」

そう言われました。


ADHDのけーくん
自分勝手なけーくん


………私…も?



「ものすごい迷惑だと思ったことがあった。
あれ?この人ちょっと…?」物凄い嫌だったと。


ありえない。怖い。おかしいと思ってたと。


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その事柄については触れませんが
その話をされて
私はそのことについて、もうすっかり忘れていました。


私がやったことを

私自身やられても何とも思わないことで
嫌なら断ればいいと思うことで
断られたとて何とも思わずいたことが

「結構なことだった。
人と感覚がずれてる。」
と言われました。



そして振り返った我が人生。


結構思い当たる…(思い当たるんか!)



要所要所でそれらしきことを言われてきた気がします。


でもそれを問題視したことも
人とずれていても生きづらいと思ったことはありませんでした。
それは、そのずれている性質の中に「気にならない」というのがあったから。



私は多分、物事の大半を『大したことじゃない』と思ってます。昔から。
人からしたら大問題でも、気になることでも
全然何とも思わない。

すごくよく言えば受け皿がでかい。


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悪く言えば鈍感。


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自分が何とも思っていない分
相手に強要はしないけども
無意識で嫌な思いをさせている部分があると気づきました。



寛容だとか菩薩だとか言われてきたし
ずれてるとか、空気読まないとも言われてきました。

今思えば「あれもこれも」そういう意味だったのかと腑に落ちました。



36歳にして初めて気づく自分の性質

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私は嘘をつくのが嫌いで
どんな場面であれ社交辞令的なお世辞は言えないし
悪いと思ってないことを悪びれることもできません。
やりたい事とやりたくない事を人に振り回される事なくやってきた。

建前、社交辞令、空気読んでよ。なんてわからない。
仲良いふりして陰口を叩く女子が大っ嫌いで
友達を作るのは苦手でした。




そうか。私がずれていたんだ。




確かにそうかも…




…………あれ?




私大丈夫?



あれもこれも
それもどれも

間違ってたんじゃない?



自分では大丈夫だと思ってたことかもしれないけど
それは人からしたら大丈夫の範疇ではないかも。



空気読んでないわけだし
汲み取れてないわけだし


みんな迷惑だったんじゃない?


え、怖い…


どうしたらいいんだろう。


だって自分の中に、正解を測る物差しがない。
あったとしてもそれが正しい物差しではないかもしれない。
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………………






…あれ?




空気読み取れない。

自分のやりたいことやりたくないことが中心軸。

結果、自分勝手。

かつ、それを気にしてない。






……けーくんやん…



程度の違いはあれど
完全に同じ方向性…
けーくんはどこから来たのかのオッパッピーでしたけど
完全私のオッパッピーでした…

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で、思ったんです。

自分の頭にないものを「わかりなさい」なんて無理。
そもそも出来ていない私が一体何を言えるのだろうか。

ママ友からの話を受けて
どうしよう。気をつけなくちゃ。と思うも
一体どこをどう気をつけたら良いのかわからない。

だって、私の頭の中にその基準がないから。


そんなに色々気にして生きなきゃいけないの!?
生きづらくない?とすら思っちゃいます。
だって私はそんな感覚のオッパッピーだから



正直ママ友からその話をされた時に

時間も経ってるのに(4年前)
そんなことを(忘れてたくらい)
何も今(精神的にMAX辛い)

言うかね!?と一瞬心がざわつきました。
でもそれは私の感覚。
人とはずれている感覚。

今は、本当言ってくれてありがたかったと感謝しかないです。
(見てるかな?ごめんね。一瞬ざわっとしたの
でも本当感謝しかないから!!)


ざわっとしたとか、本人も見てるかもしれないのに
普通なら言わない。のでしょうね…


でも、思ったのに思ってない風を装って
当たり障りなく良い顔する人の方が
私は信用できないと思ってしまう…

それをありえないと思う方もいると思うし
大人として、社会人としての振る舞いというものもあるのかもしれない


でも私は私でしかない。


言われた時に
これからどうしよう。
誰とも話せない。
嫌な思いをさせているかもしれない。
そう、頭の中がギューーーッとなりました。



そう思ってふと
そんな奴の周りに今いてくれる人たちって
すごくない…?そう思いました。


全部不正解で迷惑で嫌な思いをさせたかも
だって私の感覚は人とはずれているから…
でも、そんな私にも友人と呼べる人がいる。




弟子仲間であるタッチを呼び出し
話を聞いてもらいました。
ずれている私の理解者であるまーくん、の死を
分かち合える彼女だから。
※タッチは、時期は違えどまーくんと仕事を共にし
 まーくん死後、しばらく我が家に居候したことがあります。


そして
私のことを「空気読めない」と言っていたから


呼び出して話をして
「空気読めないって言ってたじゃん?」と言っても何の否定もしてきません。(くぅ…)

「今となっちゃ忘れたけど
以前はあれ?って思ったことがあった」と言われました。(どれさぁ!涙)


「確かにせせらぎみたいな人はちょっといない。」
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けど、それがいいとこでもあると。
受け皿がでかくて何も考えてないから
人に嫌な思いをさせることもあるけど

何も考えていないから出来ることが沢山あって
それをすごいと思えることも沢山ある。



「せせらぎは飛行石を持ってるんだよ」
※飛行石=『天空の城ラピュタ』で出てくる超貴重な宝の石



「せせらぎの中に飛行石を見つけた人は、もう手放せない。
だって、他の人が持っていないものだから」

大勢の人の中にはいないからこそ、出会えたら超貴重と言ってもらえました。





すごくない?

自分の中の輝いているものを見つけてくれる人がいる。


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大勢には理解されないかもしれない。
うまくいかないこともあるかもしれない。
嫌われることもあるかもしれない。


「共感する人、憧れる人、いいなと思っても自分はなれなくて否定する人、
完全に受け付けない人、すごい分かれると思う」



誰かに嫌な思いをさせたらどうしよう
どう付き合っていけばいいか
心が篭りそうだったけど

ちょっと吹っ切れました。

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万人に好かれるのは無理。
万人に好かれなくて良い。


私は私にしかなれない。



受け付けないという人とは自然と離れていく
自分の心地の良い関係を築けばいい。

お金を稼いで
生活をしていくことが出来て
笑って話せる人がいれば
それが小さなコミュニティーでもいい。
クラスの人気者じゃなくていい。

みんなの目を気にして
考えすぎて笑えない方がきっと不幸せ。

注意は受ける。その都度考えもする。迷惑をかけたら謝る。
でも考えすぎなくて良い。




それはけーくんにも言えること。


全員がわかってくれなくていい。
嫌な顔をされることも、迷惑をかけることもあるでしょう。
でも、自分の居場所さえあればいい。
それがどれだけ小さな場所だとしても。
限られた人だとしても。
わかってくれる人がいてくれたらいい。
私も「わかってあげられる人」でいたい。



私は自分がダメだと思っても
自分を嫌いにはなりません。



それはきっと
否定されて育っては来てないから。
病気していたこともあって「すごいね」「頑張ったね」「よくできた」
沢山言われた幼少期だった気がします。



けーくんも自分を嫌いにはなってほしくない。


「絶対けーくんも飛行石持ってるから」

そうタッチは言ってくれました。


「それが親指の先っちょとか、超見つけづらいとこかもしれないけど
絶対持ってる。それも誰も見たこともない様な色をしたものを」



そう言ってくれた。




この期間にたくさんの人と話し
たくさんの事を考え
たくさんの気づきがありました。


色々な助言や
励ましの言葉

響くもの響かないもの
鼓舞されるもの心が重くなるもの
様々ありました。


みんな、それぞれの考え方で
生きている。


私も自分勝手だったと知りました。


けど、それは誰しもがそうで
それぞれが、それぞれの
自分基準の自分勝手な人生を歩いている。


それでいいんです。


人を気にしすぎて自分が出せないくらいなら
自分勝手で自分らしく生きていきたい。


その上で
伝えるところを伝え合って
教えるところ教え合って
分かち合えるところを分かち合っていければいい


どうしてもそぐわない人とは
離れていけばいい




自分勝手なのはけーくんもそうだし
私だってそう
誰だってそう


だから「あなたはダメだ」と
私がけーくんに言えるはずがない

36歳にして自分のことに気づいたのに
6歳には無理よ。(そうだね。)


出来ないところを指摘されても
「それでもあなたは素敵」
そう言ってくれる人がいることが本当に嬉しかった。

私はけーくんに教えるところは教えて
飛行石の存在を信じ切っていれば良い。

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けーくんの飛行石を見つけてくれる人が
彼の人生で現れますように。
けーくんが居場所を作れますように。

その居場所ができる時まで
けーくんが自分のことを嫌いにならないように。
私はそのサポートができたらいい。



きっと皆んな飛行石を持ってる。
形や色は違えど
キラキラしたものがちゃんとある。

それを見つけ合える人がいたらいい。
多くなくても
たった一人でも良い。
(私は一番大切なその相手が死んだけどねーーーーーぇ…涙)


自分と違うものは非難して排除しがちだけど
相手の飛行石を見つけられる人になりたい。


タッチのように。
指摘してくれたママ友のように。



私のオッパッピーに
「ダメだ」「ありえない」と離れていった人はいっぱいいるでしょう。
(気づいてないからわからないけど)

それでも
「それでいい」「そこがいい」と言ってくれる人も沢山いる。

本当自分の恵まれている環境に感謝しかないですね。ありがたい限り。



↓大師匠もきっとそう
私のことを「空気が読めないとこがいい」って言ってくれていたから
ありがとうございます。今ならそのありがたさがわかります。




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そんなオッパッピーな私だから
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●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら

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