私にはおばあちゃんがいます。

共働きの両親に代わり
親代りをしてずっと育ててくれた祖父母。

そんな祖母が入院して会いに行ったのが半年以上前


変わってしまったおばあちゃんに
しこたま泣きました。



いい歳だから
いつ何があってもおかしくない。
(じいちゃんの時は
前日の夕食の肉をペロリとたいらげ
その翌日の朝にポックリと逝きました)



とはいえ
なかなか頻繁には会いに行けない現実。
無精者の薄情者です。


ずっと覚悟はしつつも
まだまだ元気だということで
日々いつも通りに暮らしておりました。
(会いに行った時が一番弱ってて
そこからみるみる元気になったようです)



そんな祖母が危ないと。

食事をすることを忘れた。そうです。
行為としてやらなくなった。と。

食べることは生きること。

食べなくなった祖母は
生きようとはもう思わなくなったのかもしれません。


とはいえ92歳。大往生です。



点滴で栄養を入れる(延命)もあるけども
繋ぐだけの命。
自分で紡いでいこうとはしていない。

数日は大丈夫だろうけど…
と気が落ちているように見える父からの電話を受け
急遽会いに行くことにしました。


その前日に姉と母が会いに行って
「めっちゃ元気だった!」と報告されたけど。笑

動いてたし、話してたし
あれで点滴止める(延命しない)判断をしたら殺人だ!
と息巻いていました。



都合的には来週の方がありがたい。

今帰るのはちょっとドタバタで…
姉の言葉もあるし、
みんな急いで来なくて良いって言ってるし
しばらく大丈夫かも。


と思ったけども
いつも以上に何があるか分からない事態。
死んでから会うのと
生きているうちに会うのはえらい違いだと
身を以て知っているので
強引に行ってきました。

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会いに行ったおばあちゃんは
食事を取らない結構シビアな状態にいるので
ナースステーションの奥の特別な部屋にいました。

それでもゼリーは食べたと聞き
状態が持ち返した様でした。



姉と一緒にベッドの横の椅子に座り
思い出話に花を咲かせます。

おばあちゃんの手を握りながら。

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うつらうつらとしているおばあちゃんには
聞こえているのか理解しているのか分からない。
でもずっと手は動いていて
ずっと頷いている様にも見えます。

これくらいの年齢、状況(じーちゃんは先に天国へ)
天国の入り口が見えているだろう今
本人どう思っているのだろうね。


って、まだ死なんわ!!って思ってるかもよ。笑

などと、姉と笑い合って話しました。


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育ててくれた感謝と
反抗期が全て向かった謝罪を
ハグして伝えました。

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悲しみはなかった。
以前会いに行った時のように泣きはしなかった。


ただ一度だけ
涙が出た時。




「まーくんが待ってるからね」




そう言った時に
自然と涙がつたいました。 

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おばあちゃんと同じ92歳で天国に逝ったおじいちゃん。
おばあちゃんの兄弟も待っているでしょう。
まーくんが死んでからの年月でも何人かあちらに逝きました。
ただ、あまりにもまーくんは早過ぎた。

想像するあちらの世界が輝いていて
逝くことは悪いことだとは思わないけども
ただ切ない。

なんでお前がそっち側にいるんだよと。


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まーくんが死んで2年。

『死ぬこと』
『生きること』
『死んだ後の世界』
『遺された人の想い』

嫌という程考えてきました。

毎日毎日毎日毎日考えてきました。



結果、
『死』は怖いものでは無くなりました。



今、本当に穏やかな気持ちで死を待っています。(私の方が)


いつ死ぬかは分からない。
死に方も分からない。



せめて穏やかな最期であることを祈るけども

祈りは不確かなものです。
願ったって叶わないこともあります。
(初詣の唯一の願い「家族みな健康で」すら叶えてもらえなかった)

苦しみ死ぬかもしれない。それは分からない。止められない。



だから


だからせめて
死ぬその時まで
思いっきり生きられますように。
後悔しない生き方ができますように。

祈ることはそれだけです。




そして




おばあちゃんに会いに行った翌週
おばあちゃんは死にました。

次の週末を待つことなく
まーくんのいる天国へ。


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ね。会いに行って良かったでしょ。
『次』なんて不確かなものでしかないんだから。


後悔を一つでもしない生き方。
その時にやれることを考えて
自分の気持ちを大事にする。


まーくんに会いに行くその時まで。


おばあちゃん。おじいちゃん。
まーくんに、ももちゃん(愛犬)


また会おうね。

その時まで
もうちょっと待っててね。



↓スタンバッてはおくから!


●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら

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『せせらぎの部屋』ではコメント返信します。
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