母の実家がある和歌山への帰省、旅行。


目的がありました。

和歌山にいる祖母が
この度、こちらの方の老人ホームに入るために家を出る為
引越しをすることになったのです。


70年住んだ家の引越し。


私も子供の頃は
遊びに行った場所だったりするので
最後になるからと一緒に行きました。



実はおばあちゃんも死別者なのです。
母が家を出てからおじいちゃんは亡くなったそうなので
40代後半から50代くらいでしょうか。
(私はおじいちゃんを知りません)


だからきっと
私の気持ちは嫌という程分かってくれていて

電話をする度に
「ほんまにえらい。
家を建てることも感心するわぁ。なかなかできん、立派やわ。」
とずっと褒めてくれます。



そんなおばあちゃんはおじいちゃんが死んで以降
仏壇の前だけタバコを吸い(おじいちゃんの代わりに)
家の近くにあるお寺に毎日1日も欠かさず手を合わせに行っていたそうです。


おじいちゃんと暮らした家。
家族を育てた家。
沢山の思い出を刻んだ家。


それを今回手離します。



どんな気持ちなのだろう。



おじいちゃんが死んで以降
ずっと一人で暮らしていたおばちゃん。

もはや自分の死も近づいて来ている。



どんな気持ちなのだろう。




やっと会えるという思いに満たされるのだろうか。
それとも、もはやどうでもいいのだろうか。


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最後におばあちゃんと家を写真に撮ってあげて

一旦別れる時に(私達と別で出発する。)
握手しようとしたら
手をぐいっと引き寄せられ
抱きしめられました。

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「頑張れよしよ。
負けたらあかんで!」

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深み半端ない。 

おばあちゃんはきっと頑張って来たんだ。
負けたらあかんと思いながら。 


泣いちゃうよぉ。
と言いながら泣きました。



でも
ものすごい力をもらいました。



負けたらあかん。



こんな状況でも
苦しくても
どれだけ大変でも

負けたらだめだ。 


 

おばあちゃんは若干ボケてきて
同じような話を繰り返したりしています。

家を出る直前まで
お世話になった人に何かをあげたいと
ずっと配り歩いていて

最後まで残った想いは
「何かをしてあげたい」という気持ち。

家の前の住人の方から
「寂しくなる」と挨拶に来てくれたり(若いご主人)

おばあちゃんがここで
人を大切にして生きていた様を見ました。
 


負けないで
周りを大切にして生きる。 


私もそうやって生きていきたい。



負けるもんか。

負けるもんか。


負けてなるもんか〜! !

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↓頑張ろう。勝ち戦やで〜!!

   ●まーくんが死んだ時の『始まり』から読む→こちら

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