入院中、プレイルームで遊んでいたしーちゃん。
隣にいたお父さんと子の
「お母さんは部屋にいるよ。」
という会話が耳に入ったのか


「しーちゃんにはお母さんがいるよ。
お母さんだけ。」


とボソッと言いました。


だけ。


だけ…


事実だし、深い意味があって言った言葉じゃないのは分かってる。

何でもない独り言の間にポツリと言って
また何でもない独り言を言ってる。(電車つなげまーす!とか。)


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でも、
私にはずっしり刺さりました。


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この子にはお母さんだけしかいないんだ。
お父さんはいないんだ。

一歳の時に父親が死んだしーちゃんにとっては
いないことが普通。
しーちゃんの世界に『お父さん』というものはない。


周りに当たり前のようにいるお父さんが
しーちゃんに面会に来ることはないんだ。


今回の入院
行政の力も借りて(上の子のショートステイ)
会社の理解もあって
けーくんも、しーちゃんも頑張ってくれて
たまには抜ける時は息抜きしたりして。

それでも、
やっぱり凄く凄く大変だった。


今までとは違う生活リズム
やらなくていいこともあったけど
やらなくてはいけない事も増えた。

体調を崩しかけました。



友人が
自分の子供に病気が発覚して
長い入院生活になった時
昼はママで
夜はパパで休日も交代で
空いてる方が兄弟児をみる。
そんな生活を長らく続けていました。


しーちゃんの入院は
命に関わることではないし
期間も見えていて
そこだけ何とかやればいいという状態。
ちょっと付き添いお泊りしただけで
それだけでも本当に大変でした。

だから友人には頭が下がる。


でも
もし自分がそうなったら…

私には交代してくれる人もいないし
家で、もう一人を見てくれる人もいない。

報告する人も
愚痴る人も
慰め合う人もいない。


お母さんだけだから。


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そもそも私に何かあったら
子供二人で生活できるわけもなく…


3人のうち1人でも
大きな何かがあったら
生活が破綻する。
死に直結しなくても
数ヶ月、数年の生活の変化だとしても
その期間が持ちこたえられない。


『代わりにやる』『助け合う』
が通用しないわけだから…


せめてあと10年。
けーくんが高校生になるまで。
一人でも生きていける力がつくまで。
なんとか二人で今の家で生活していけるまで。

何もありませんように…

祈ることしかできない。
祈りなんて意味ないけど
祈らずにはいられない。

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大丈夫。
まーくんが守ってくれる。


守ってくれなかったら
「力無しか!」と罵るまでです。


何かあったらあったで
運命とは残酷で容赦ないことを
痛いほど知ってるので
仕方ないとは思っているんですけどね。


だから
今。

今、健康でいられること。
普通に生活ができること。
それを大切にしないといけない。


やっぱり入院して良かった。

今のありがたさと
ちょっと覚悟が出来た。


何を考えておかないといけないのか。
どうしておいたらいいのか。


けーくんが利用したショートステイもそう。
利用することを懸念する人もいるけれど
利用してなかったら、今回唐突に知らない場所、人の所で過ごすことになってた。

何度か利用してたから
関係性も信頼もあるし
喜び勇んで行きました。

20190610_4

そういうことをもっと考えよう。

今必要じゃない。ではなく
いつか必要となるかもしれない。から。


私だけなんだから。
私しかいないんだから…。


そんなしーちゃんの家族の絵
FullSizeRender

当たり前だけど3人家族。
右から私
真ん中けーくん
左しーちゃん


これを友人に見せたら
子供は好きな人を大きく描くと聞いて
涙が出ました。

しーちゃんの中で私は大きい存在なんだね。
大好きなんだね。(大好きとは言ってない。笑)



ちなみに、お風呂入ってるとこらしい。
1日2回入るお風呂も
しーちゃんの中では大きい存在のようです。



そして皆んな笑ってる。
笑ってるよ。まーくん。



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一人だからこそ直ぐに限界を迎えてしまう…
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