<愚痴 3>
うちの主人は舌癌で、
一度手術し経過観察になったものの1年後突然の癌性胸膜炎となり、
その半年後に亡くなりました。
分かりづらい肺転移だったようで、
毎月検査していたのに見つけてもらえず手遅れになってしまいました。
でもそれ以上に、主人に寄り添わなかった自分を未だに許せずにいます。
私は通勤二時間弱の職場のフルタイム、
しかも職員5人中2人が病休と育休で、
経験年数の長い私に責任がのしかかっていました。
主人の病院は高速で30分ほどのところ。
子供は当時8歳と4歳。
救いは育児短時間勤務だったことと義理両親が近所だったこと。
お見舞いには両親が毎日行っていましたが私は週二回しか行かず、
いよいよ辛くなってきたときも余命宣告がまだだったので
介護休職に入るタイミングが分からず、側にいませんでした。
去年、余命数ヵ月といわれ、翌日には数週間に。
慌てて在宅介護の準備をしましたが、その一週間後に亡くなりました。
亡くなる2日前にも、長女が寂しさで腹痛を訴えていたことと誕生日翌日だったことから、
「夜帰らないでほしい」と主人に言われたにも関わらず帰りました。
夜中と早朝に主人から電話があり、すでに医療麻薬で意識はほぼありませんでしたが、
痛いと訴えていたので、少し早めに病院にいくと危篤状態の主人が。
今も主人に寄り添わなかった自分が許せません。
仕事なんて放ってずっと側にいればよかった。
主人は病室で1人、何を思っていたんだろう。
すいません、長文の愚痴でした。少し吐き出してしまいました‥。
『後悔』
残された人を苦しめるものです。
くまさんは寄り添わなかった自分が許せず
ずっと悔やんでいるのでしょう。
仕事が抜けられなかったから
子供達のことがあったから
向き合いたくなかったから
どれが理由にしても
それはそれでいいのですよ。
くまさんの人生だもの。
残された人は多くのことを後悔するでしょう。
「あんなこと言わなければ」
「そばにいたのに」
「あそこを通らなければ」
「気づいてあげられてたら」
私だって、後悔しようと思えばいくらでもあります。
喧嘩中だった。(というか私が一方的に怒っていました。)
誘われた映画も断り、目も合わせず、実家に逃げ、子供達を離し、一人で死なせてしまった。
最後だなんて思いもしなかったから…
まーくんはたった一人で、愛する家族といることもなく
しばらく最愛の子供達の姿を見ることもなく死んでしまった。
ずっと胸が痛いと言っていたのに、重要視していなかった。
私が…私が…私が……
もっと…もっと…もっと……
でも違うと思うのです。
夫婦といえど同じ人生を歩んではいない。
別の人の別の人生です。
夫といえど、その人の人生を全て覆いかぶさって生きていくのは違う気がします。
(うっかり刺して死んじゃった…だと話は変わってきますが…)
短かろうと、罵倒されて終わろうと、一人で亡くなろうと
それはその人の人生。
誰のせいでもない。
物事には色々な要因があって、
一概に「ああすれば良かった」「ああしなければ良かった」で終わる話でもありません。
できなかったんだし、したくなかったんだし、仕方ないんです。
それでもしてしまう後悔があるのであれば、
その『後悔』は次にしないための『反省』にすればいい。
覆らない過去をずっと悔やんでいたって、自分が辛いだけ。
けーくんにずっと言い聞かせていた言葉があります。
『じゃあ、どうしよう?』
思い通りにいかず、失敗して、ずっとギャーギャーしているけーくん。
大切なのは思い通りにすることじゃなくて、失敗しないことじゃなくて
思ってもみなかったことが起こった時に
それはしてしまったんだから、もうどうしようもないのだから
そこから、どうしていくかという事だと思うのです。
でなければ、その『後悔』はただの『毒』です。
『薬』にしましょうよ。
次への。誰かの為の。その方が絶対にいいに決まってる。
どうしてもどうしても許せないのなら
明るく
軽く
言ってみましょうよ。
「ごめん!許せ!!」
悪かったと思うなら謝るのが大事だからね。
そして「おい!軽っ!俺がどんな想いで…」と旦那様からつっこまれましょうよ。
どんなに軽口叩いても、心の奥にある深い愛情は変わらないから。
むしろ愛情があるからこそ軽口を叩くんです。(あれ?ツンデレ?)
どんな失敗も後悔も、それを糧に成長する。
その後悔すらも必要だったと思えるように。
『我が人生に一片の悔いなし!』そう思って死にたいものです。
にしてもこの“愚痴”は他人へのではなく自分に向けてのもの…
くまさん…できたお人や…あなたは立派やよ。
↓やって後悔することってあまりない。から、やらないよりは、やる人生でありたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『せせらぎ目安箱』
質問や相談、愚痴その他なんでも
みんなに聞いてもらいたい!みんなの話を聞きたい!
などの話をいただけたら、記事にしますので
みんなでワイワイとコメント欄で意見交換しましょう!
↓『せせらぎ目安箱』へのメッセージはここをクリック!
(普通にどのコメント欄からいただいても大丈夫です。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↓その他の皆さんから寄せられた『目安箱記事』
応援をどうぞ!さあ!
ランキングに参加しています。
クリックしてもらえるとランキングが上がっちゃって
更新と生きる励みになります。
↓更新すると通知が届きますよ。
『せせらぎ通信』はいかが?
サイドブログを立ち上げております。
癒された曲や、手続きの話など
死別時に役に立てたらいいなという情報やらを書いています。(情報サイトです。)
文字多めで難しい話もありますがイラストも描いています。
わかりやすく説明している。つ・も・り。
よろしかったらのぞいて見てください。
コメント
コメント一覧 (16)
うちも主人が大腸がんにかかり、1年闘病の末になくなりました。私も後悔することは、山ほどあります。子どもが6才のため、手がかかり、義理両親に任せきりの状態でした。通院のときは義理の母が付き添ってました。
主人の病気が悪くなって、入院してから週の半分は私、残りは義理の母が病院に見舞いに行ってました。
医者の病状説明なども大体義理両親が聞いてました。
子どもいるので、24時間主人に付き添いたくてもできません。
ご自分をあまりせめないでください。仕事や子育て、御主人の看病を頑張ってきたではありませんか?
御主人から感謝されてると思いますよ。
せせらぎ
がしました
今まさしく、似た状況です。
今というか闘病始めから2年半。
今ならなんとか出来るのかもしれませんが、
現実問題、仕事しなきゃと子供たちの生活を守ること。
なんだか、夢なのか現実なのかわからない状態で2年半です。
主人のところに行けた日には精一杯介護してます。 後悔ばかりの毎日です。
せせらぎ
がしました
本当に後悔しかなくて、なんで子供たちと離してしまったんだろう。1人で何を考えていたんだろう。寂しい思いをさせてしまった。もう後悔しかないんです。喧嘩をしなかったらまた隣で笑っててくれてるのかな?運命は変わっていたのかな?毎日そんなことを考えてしまいます。
でもそんな毎日でもせせらぎさんの記事とコメントを投稿してる人をみるとあたしだけじゃない。少なからずみんな今を頑張って生きようとしてるんだと感じます。
子供が二人、まだ幼いのですが旦那が見れなかった子供たちの成長をあたしが見守ってあたしが天国に行ったら旦那に自慢したいと思います!
また見に来ます!いつも支えになっています!
せせらぎ
がしました
皆様、暖かい言葉、本当にありがとうございます。いま通勤電車の中で読んでいますが、1人鼻すすりまくっていて花粉症が相当ひどい人みたいになってます‥。
主人はギリギリまで弱音をはかず、最後の1ヶ月を切った辺りから24時間側にいてほしい、1人じゃ新しい抗がん剤が不安だとメールで不安を訴えてきました。
でも直接会うと何も言わないので、こちらも油断してしまい、余命宣告がギリギリまでなかったのもあると思いますが、それでも苦しそうな主人に気づいていたのに何もしなかった自分が本当に許せません。
主人が亡くなってからしばらくして、主人に何もしなくてごめんなさいと泣いて謝ると、くまは良くやってくれたよと満面の笑みで言われるという夢を見ました。
でもこれは自分の願望で、そういわれたいから見た夢なんだなとしか思えず…だいぶこじらせてしまっています。
先週一周忌を迎え、今は自分がもぬけの殻のような感じになっています。前向きになるにはまだ時間がかかりそうですが、少しずつ前に進めればと思います。
皆様、本当にありがとうございます。
せせらぎ
がしました
ベスト!あれが、夫への思いやりも含めて、ベストだった。くまさんもベストだったと思う。私はそう思います。
せせらぎ
がしました
やはり後悔がすべてです。
入院を拒んでいた父、調子の悪そうな父をみて、またか…早く入院すればいいのに…
年末で仕事も忙しく寄り添わず、心配もせず…
急に自分から入院すると言い出した時はほっとしていましたが、入院翌日病院で一人、誰にも看取られる事なく亡くなりました。多分どこか悪いのは父は気付いていたと思います。
精神的にも弱っていた父は、子育てに忙しくしている私に気を使い、「きつい」と言えなかったのだと思います。
そばにいながら、気づけなかった自分、辛くてたまりません。
これから介護して、看病して亡くなるものと勝手に思い込んでいて、こんなにあっけなく死んでしまうものかと…
ありがとうと言いたいけど、ごめんなさいしか言う資格はありません。
せせらぎ
がしました
伴侶とのお別れ、十人十色ですね。
ただ、残された者の哀しみや苦しみ、伴侶への気持ちは共感することが多いですね。
年上の夫とは相性が良く私にとって唯一の理解者でした。進行性胃癌で10年間の闘病の時間を与えられました。私は夫ファーストだったのでしょう。それでも心残りや後悔はあります。数え切れない入院で一度だけ夫のもとへ行かなかったこと、夫と約束した余命を知らせなかったこと等等、私なりの考えがあったのですが、、そんなことですら未だに苦しいです。相応しくない年齢で伴侶が逝ってしまった、、もっと居て欲しい気持ちもっとやりたかったことがあるのです。
くまさんがご自身を責めていらっしゃるのが余りにも胸が痛くなりコメントさせて頂きました。
旦那様がいないのは無条件に哀しいです。せめて今はご自分優しくして下さい。
せせらぎ
がしました
私も発達障害の娘に、じゃあ、どうする?と聞いてみようと思います。
くまさん
死別は後悔ばかり襲ってきますよね。私も旦那を邪険に扱っていたので、なぜもっと優しくしてあげなかったのか、後悔に押し潰されそうになった事があります。
死別した旦那はホントレジェンドですよ。嫌な所もいっぱいあったのに、すっかり忘れて良かった事ばかり浮かんできて辛いです。
生き続ける方は、仕事もしなきゃだし、子供の面倒も見なきゃで余裕ないですよね。
くまさんも当時は限界ギリギリだったのでは。
考えてもどうしようも無いことは考えるなと旦那に良く言われて来たので、無駄な事は考えない様に私はしています。
それでも時々考えちゃいますけどね。
せせらぎ
がしました
悔いが残らないぐらいの事をしてあげた人でも
必ず後悔が残ると聞いた事があります
今 こうして後悔をし 旦那さんを思っていること事が供養になっていると思いますよ
せせらぎ
がしました
まだ日も浅いでしょうし
家事 育児 お仕事 諸々
心身ともにお疲れのことと思います
後悔 つらいですね
状況も異なるので
軽々に言えるものでもありませんが
自分も後悔と罪悪感だらけでした
過去形なのは
少し時間が経って
少しずつ しかたない と思えるようになってきたから
「ごめん!許せ!!」
せせらぎさん同様
自分もそう呟いてます
たぶん今は誰に何を言われても
なかなかご自身を赦せないかもしれません
ご主人以外の言葉では
けど、その時の最善だったのだと思います
いちばん近くで
いちばん大切な人を見送った者なら理解できます
どうか必要以上にご自身を責めず
少しずつご自身をいたわってあげてください
少しでも早く少しでも気持ちを軽くできますように
せせらぎ
がしました
私も常日頃思ってることです。
いくら夫婦と言えども、お互い一人の人間。
おとな同士。
自分の身体のことは、自分が一番わかってる。
だから、病気になったのも奥様(旦那様)のせいではないし、治せなかったのもそう、全て自分の責任。誰のものでもない、自分の身体は自分のものだもの。
もし、旦那様(奥様)が「病気に気づかなったお前(あなた)が悪い」なんて言うようなら、そこまでの残念な人だったってこと。
私はある時からそう思えるようになって、少し楽になりました。
だって、私にはどうする事もできないんだから。
その時、その時、自分なりに一生懸命やってきたし。
これが子どものこととなれば、親として自分の責任、と強く思ってしまうかもしれないけど。
夫婦だから、個々の人間だから、一人一人が自立してるってことが大事なんだろうな、て、旦那がいなくなってから強く思うようになりました。
くまさんも、その時のできること頑張ったんだから、あまりご自分を責めないで。
せせらぎ
がしました
昔から、男は見栄っ張りだったのかな?
私事ですが、
「男は、見栄張ってナンボ」
「ガハハハハ…」
そんな事をよく言っていました。
よく、バカだ、バカだと言われていましたね。
男性アルアルだと思います?
私だけかな。
旦那様も男性だから、
自分が弱っている姿を自分の大事な人には、
見せたくなかったと思います。
後悔なんかしてほしくない。
呪縛なんかしたくない。
「それで、よかったんだよ」
そんな事を考えていたんじゃないですかね。
せせらぎ
がしました
最近疲れやすいんだよね、と言っていた旦那。
ちゃんと食べて、ゆっくり休めば大丈夫だよ!と軽ーく受け流していた私。
亡くなる前日、最近脈がおかしい時がある、と言っていて、「大丈夫?明日病院行ってみたら?」と言ったのが、旦那との最後の会話だった。
突然死とはいえ、私がもっと重要視していたら何かが変わっていたのでは…と考え出すと闇に呑まれてしまうのであまり考えないようにしています。じゃないと私、生きていけない。
死んでから旦那の携帯履歴に「不整脈 発作」とググっていた履歴をみて大号泣。自分で気にしていたなら、どうして病院に行ってくれなかったんだ、と。
せせらぎさんが言うように、それが旦那の人生だったのかもしれません。
くまさんだって、その時の最善をつくしたんだと思います。きっと、明日死にます、ってわかっていたって、残された側は後悔が残るんだと思います。だって、死んでしまった事実はもうどうにもならないのだから…。
せせらぎ
がしました